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デ杯ベスト4を逃したアメリカ代表に不協和音

「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」準々決勝で国歌斉唱に臨むアメリカ代表(右端がフィッシュ)

先週行われた「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」の準々決勝で敗れたアメリカ代表チームの間で、メンバー招集をめぐって不調和音が生じている。スポーツウェブメディア Sportskeedaなど複数のメディアが報じた。

「デビスカップ」で通算32回という最多優勝を誇るアメリカは、世界ランキング9位のテイラー・フリッツ、世界19位のフランシス・ティアフォー、世界33位のトミー・ポール、そしてダブルス元世界2位のジャック・ソックというメンバーでファイナルズに臨んだ。キャプテンを務めたのは元世界7位のマーディ・フィッシュ。マッテオ・ベレッティーニ、ヤニク・シナーをそろって怪我で欠いたイタリアと対戦した準々決勝でまずティアフォーが世界45位のロレンツォ・ソネゴに敗れるも、フリッツが世界23位のロレンツォ・ムゼッティに勝利し、勝負の行方は3試合目のダブルスにもつれ込んだ。ところが、ソックとポールのペアはダブルス世界21位で37歳のシモーネ・ボレッリとダブルス世界23位で35歳のファビオ・フォニーニというベテランペアに敗れ、優勝候補の一つだったアメリカはベスト4を逃すことに。

アメリカはイタリア戦の前から、ラジーブ・ラムがメンバーに選ばれなかったことで不穏な空気が流れていた。ラムは10月に初めてダブルス世界1位に輝いており、今季ジョー・ソールズベリー(イギリス)とともに2つのマスターズ1000大会と「全米オープン」、「Nitto ATPファイナルズ」を制した実力者だ。さらに、彼は3月の「デビスカップ・クオリファイアーズ」と9月のファイナルズのグループステージには出場しており、ソックと組んで4試合中3試合で勝利してチームのベスト8進出に貢献している。

ラムは「Nitto ATPファイナルズ」優勝後の記者会見で、代表に招集されなかったことに対する不満を露にした。「すごくがっかりしている。今年はチームのために一生懸命戦った。メンバーに入れるものだと思っていたよ。だから、選ばれなかった時はかなり驚いたし、5人の枠があるにもかかわらず4人しか選ばれなかったことにはもっと驚いた。そういう選択だったということだね」

フィッシュはラムを選ばなかった理由について、イタリア戦前の記者会見で「もちろん、ラジーブ・ラムは世界のトップ選手だ。しかし、チームをまとめるというのは、ランキングで上位につけている選手とほかの選手を組み合わせて、成り行きに任せればいいというような単純な話ではない」と説明。さらにフィッシュはイタリアに敗れた後、ラムを選んでも結果は変わらなかっただろうと主張している。「彼は今回のチームに入らなかったが、それは私が決めたことで、これが私の選んだチームだ。ラジーブがいてもいなくても、どのみち相手が勝っていただろう。イタリアチームのプレーがあまりにも良かったからね」

アメリカチーム内の不協和音はその後ソーシャルメディア上に持ち込まれた。まず感謝際にあたるイタリアとの準決勝が行われた11月24日、ラムが「皆さん、サンクスギビングはいかがお過ごしですか?」とアメリカの敗退が決まった直後にTwitterに投稿。するとポールが、ラムの名前こそ出していないものの、「“デビスカップ”のキャプテンではないし、この先もなることのないような人が、Twitterで“デビスカップ”のキャプテンのふりをしているのを見られるなんてすごくクールだ」と投稿し、フィッシュを擁護した。ポールはほかにもラムを批判するような投稿をしていたが、そのうちの一つは投稿直後に削除している。

また、別のところでは大会でのティアフォーの態度が物議を醸した。準々決勝に先立って行われた国歌斉唱の際にティアフォーはヘッドホンをつけており、少なくとも片方の耳はヘッドホンに覆われていなかったようだが(写真中央参照)、これを不謹慎だとする声があがった。また、ティアフォーはアメリカが負ければ家に帰って家族と感謝祭を過ごせるから嬉しいと述べていたとも報じられている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」準々決勝で国歌斉唱に臨むアメリカ代表(右端がフィッシュ)
(Photo by Giampiero Sposito/Getty Images)

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