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フランステニス連盟会長、ITFには「透明性がない」と批判

2019年「ATP500 北京」でのモンフィス

FFT(フランステニス連盟)が「デビスカップ」の運営などをめぐって、ITF(国際テニス連盟)には「透明性がない」と批判している。伊ニュースサイト UBI Tennisが報じた。

FFTのジル・モレトン会長は、投資グループ Kosmosが2019年から「デビスカップ」の新しいフォーマットを導入したことに対して最も批判的な人物の一人として知られ、今年の初めにはKosmosを設立した元サッカー選手ジェラール・ピケについて「テニスに興味はなく、自分に大金が入る仕組みを見つけたいだけ」と非難。また、フランスが今春に「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」のグループステージ開催地に立候補した際には、不当に入札プロセスから除外されたとしてFFTがCAS(スポーツ仲裁裁判所)に対してITFとKosmosを訴える事態に。FFTは当時、申請期限や手続きの段階が明確でないことや、開催地に求められる財政面と運営面の条件が厳し過ぎると批判していた。

仏テニスメディア Tennis Majorsが報じたところによれば、モレトン氏は最近になって「現状のままではこれ以上“デビスカップ”を進めることはできない。なぜなら、ITFには透明性がないからだ。Kosmosとの契約や、この契約を解除できる条件についてほとんど情報がない」と述べていたという。Kosmosがテニス界に参入したのに続き、今度はITFがパデルの運営に乗り出そうとしたことを受け、モレトン氏が苦言を呈している。

ITFは今月14日に発表した声明の中で「パデルは現在、世界で最も急速に発展しているスポーツの一つであり、多くの国のテニス協会が自国でのパデル発展に携わっている。そのため、ITFは多くの加盟国からパデルを支援する必要性について問い合わせを受けた」と経緯を説明し、パデルの国際的な運営に踏み切ろうとした。ところが、年次総会で行われた投票では過半数を超えたものの改正に必要な3分の2の票を集めるまでには至らず。その上、国際パデル連盟(FIP)からはこの動きを「敵意ある乗っ取り」と表現され、オリンピック憲章に対する「重大な違反」だと非難されている。

その年次総会に出席していたモレトン氏はITFにこう話したという。「パデルにまで手を広げず、テニスに集中すべきだ。“デビスカップ”や“ビリー・ジーン・キング・カップ”の運営すらも満足にできているとは言えないのだから。ITFの最大の使命は世界におけるテニスの普及と発展であり、“デビスカップ”はそのための大きなツールであったと記憶している。だが、私たちは(Kosmosに運営権を渡したことで)お金の魅力に負けてしまった」

モレトン氏は自身のTwitterに“グッドニュース”として、ITFにテニスのみに集中することと“デビスカップ”を改善することを伝えたと報告している。

今年のフランステニス界では、カロリーナ・ガルシアが「WTA ファイナルズ フォートワース」で優勝して世界ランキング4位でシーズンを終えているが、女子の代表チームは「ビリー・ジーン・キング・カップ」のファイナルズを逃している。また、男子では元世界6位のガエル・モンフィスがシーズン後半の長期離脱で52位まで順位を下げる中、最もランキングが高いのは世界44位のアルトゥール・リンデルネックに。そして「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」」ではグループステージでドイツとオーストラリアに敗れてベスト8進出は果たせなかった。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2019年「ATP500 北京」でのモンフィス
(Photo by Fred Lee/Getty Images)

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