「Nitto ATPファイナルズ」でシーズンを終えた元世界王者ラファエル・ナダル(スペイン)と世界ランキング3位のキャスパー・ルード(ノルウェー)が、中南米のエキシビションツアーのためにアルゼンチンを訪れた。米テニスメディアTennis World USAなど複数メディアが報じている。
36歳のナダルと23歳のルードは現在の世界2位と3位であり、今年の「全仏オープン」決勝を戦った間柄でもあり、子どもの頃からナダルのファンだったルードはナダルの創設したラファ・ナダルアカデミーでトレーニングしたアカデミー生でもある。そんな二人はまずアルゼンチンのプエルト・イグアスに到着。ここでは「悪魔の喉笛」とも言われる壮大なイグアスの滝の前でテニスのデモンストレーションを行い、その後エキシビションマッチのために首都ブエノスアイレスに移動。ナダルがアルゼンチンでプレーするのは2016年以来6年ぶり。一方のルードにとっては2020年2月に「ATP250 ブエノスアイレス」でツアー初優勝を遂げた思い出の地で、今年も2年ぶりに同大会でタイトルを獲得している。
11月23日には、まずナダルとルードがシングルスで対戦。試合は7-6(8)、6-2でナダルが勝利し、終盤にはナダルが跳び上がって鋭いフォアのダウンザラインを放ち観客を喜ばせる。その後、ナダルがアルゼンチンのレジェンド選手ガブリエラ・サバティーニと、ルードが元ダブルス女王ヒセラ・ドゥルコ(アルゼンチン)と組んで混合ダブルスで対戦。こちらは1セットマッチで、ナダル/サバティーニ組が6-4で勝利している。
ナダルは25日にチリのサンチアゴで世界86位のアレハンドロ・タビロ(チリ)と対戦予定。その後はまたルードと合流し、26日にブラジルのベロオリゾンテ、27日にエクアドルのキト、29日にコロンビアのボコタ、そして最終日の12月1日にはメキシコのメキシコシティを訪れる予定となっている。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は「全仏オープン」でのナダル(左)とルード
(Photo by Antonio Borga/Eurasia Sport Images/Getty Images)