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シフィオンテクとフルカチュ、ポーランド協会会長の疑惑に対して声明を発表

「全仏オープン」記者会見でのシフィオンテク

ポーランドのテニス協会会長を務めるミロスラフ・スクルジプジンスキー氏に対してわいせつ行為やDV行為など複数の疑惑が浮上したことを受け、世界女王のイガ・シフィオンテク(ポーランド)と世界ランキング10位のフベルト・フルカチュ(ポーランド)が声明を発表した。伊ニュースサイト UBI Tennisなど複数のメディアが報じている。

ポーランドのニュースサイト Onetが10月末に公開した記事によれば、スクルジプジンスキー氏がかつてテニスクラブでコーチを務めていた際、未成年の女子に対して胸やお尻を触るなどの不適切な行為を行っていたことが被害者の告発によって明らかになったという。スクルジプジンスキー氏はさらに、選手を指導する時には性的なコメントが多く、娘や元妻とその母親といった身内の女性に対しても身体的・精神的暴力を振るっていたとの証言があがっている。

スクルジプジンスキー氏本人はこれらの疑惑を全面的に否定しており、「信頼できる情報源によって裏づけられていない」として法的措置も辞さない姿勢を示した。すると先日、ポーランドの国会議員であるKatarzyna Kotula氏が1990年代前半、13歳の時から3年にわたってスクルジプジンスキー氏からテニスの指導を受けていた際、何度も先述の女性と同じ被害に遭っていたと告発。「ミロスラフ・スクルジプジンスキー氏が(告発者に対して)実名を出すよう要求しているのであれば、私は躊躇なく発言する。何年も前に子どもだった頃、私は彼に傷つけられた」とKotula氏は述べている。

テニス関係者に対する深刻な疑惑が浮上したことを受け、ポーランドを代表する男女トップ選手たちがそろって口を開いた。まずシフィオンテクは関係当局に調査を求める声明を発表。「現在の女子テニス界のリーダーとして、特定の事柄について黙っているわけにはいかないと感じています」とコメントを添え、以下の声明をTwitterに投稿している。

「取材を元にメディアが発表した記事について、実際に何が起きたのかを当局が判断し、適切に対応することを望みます。この問題はあまりにも深刻で、人の命や健康に関わるため、そこで当局やジャーナリストの仕事をするのは私の役割ではありません。私自身はこのような酷い状況を経験したことはなく、私のキャリアを賢く管理してくれた父親に感謝しています。私は素晴らしいチームに守られ、今はとても恵まれていますが、すべてのアスリートが同じような環境に置かれているわけでないことは承知しています。このような問題が露呈し、それが慎重かつ公平に解決されることで、ポーランドでも世界のどの国でもスポーツがより良い方向へと変化していくことを願っています」

ポーランド男子テニスを牽引するフルカチュもシフィオンテクと同様にTwitterで声をあげている。「僕はすべての女性や虐待の被害者を応援しています。コーチや保護者がその権力や立場を利用して誰かを傷つけることは決して許されません。スポーツの世界だけでなく、それ以外のところでも、いかなる攻撃も非難され、罰せられる必要があります。ポーランドテニス協会会長の件に関する報道について、当局が適切に対応してくれることを望みます」

今のところスクルジプジンスキー氏は2017年から就いている会長職を維持しているが、国有資産大臣でもあるJacek Sasin副首相がポーランドテニス協会のスポンサーを務める国営石油会社 PKN Orlenに対して同協会への資金提供を控えるよう示唆するなど、波紋は広がっている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全仏オープン」記者会見でのシフィオンテク
(Photo by Robert Prange/Getty Images)

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