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元世界王者クーリエが同情「チチパスの家族はセラピーが必要」

2021年「全仏オープン」でのチチパス(左)と父アポストロス氏

イタリアのトリノで行われた「Nitto ATPファイナルズ」では、世界ランキング3位だったステファノス・チチパス(ギリシャ)が、世界7位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)に6-3、3-6、2-6の逆転で敗れてグループステージ敗退となった。試合中、チチパスは家族の絶え間ない話し声に対するいら立ちを抑えることに苦労しており、熱を帯びた第3セットの途中にはチームの席の方向にボールを打つに至り、家族をたじろがせた。スポーツウェブメディアSportskeedaなどが報じている。

この試合の後に元世界王者であるジム・クーリエ(アメリカ)が、チチパスの状況への「共感」を表明。「この件から主に感じたのは、ステフ(チチパス)への共感だ。彼が制御できないことが、彼に影響を及ぼしている。彼の家族は、彼の成功にとても尽くしている。彼に多くのものを手にして欲しくて、コート脇から助けたいと思っているが、実際はただ彼の邪魔をしている。そして彼にいいテニスをする機会を失わせている」

「(第3セットで)彼が2度のダブルフォールトを犯してサービスゲームを棒に振ったのを見ただろう。両親が言い合いを始めた時から、彼は試合に行き詰った。ただ彼に同情するよ。だって僕にはステフはいい奴に思えるし、彼はこれまで何度も、ベンチからの意見は欲しくないと言っていた。でも、どちらにしても家族は意見を言うんだ」

グランドスラムで4度の優勝を果たしているクーリエはさらに、チチパスの家族は問題を解決するためにセラピーが必要だと述べた。「彼らは問題を解決するためにセラピーを受ける必要があるようだ。なぜなら彼らは皆同じものを望んでいる。息子に成功して欲しいんだ。それは当然のことだけれど、ただうまくいっていない。今の状態は、彼を助けるよりも妨げてしまっている」

世界女王イガ・シフィオンテク(ポーランド)のメンタルコーチであるダリア・アブラモビッチ氏も、この議論に加わった。「スポーツ選手のいい親たる最初のルールは、自分の感情とストレスを管理できること。最高レベルであってもそう」とアブラモビッチ氏は、試合後にチチパスの名前のハッシュタグを添えてツイート。

シーズン末に世界ランキング1位となれる可能性があったチチパスだが、「Nitto ATPファイナルズ」ラウンドロビンの初戦でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れたことで、その希望は打ち砕かれた。

それでもチチパスは世界3位でシーズンを終えられそうな立場にあった。ルブレフとの試合の日に行われた記者会見で、2022年シーズンが始まった当初から、世界3位以内で年を終えることが目標であったとチチパスは語った。

「今年の初めから、それが僕の目標だった。去年の終わりに負った肘の怪我のせいで、実現できるかどうかまだ確信を持てていなかったけれどね。でも、今年に入ってすぐに数大会でいい成績を出せたおかげで、もしかしたら今年これを実現して、またトップ3に入れるかもしれないと思ったよ」とチチパスは明かした。

チチパスが世界3位の座を維持できるかどうかは、この時点で確定していなかった。その後「Nitto ATPファイナルズ」でキャスパー・ルード(ノルウェー)が決勝に進出したため、チチパスと入れ替わって3位に上がり、チチパスは世界4位でシーズンを終えることとなった。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「全仏オープン」でのチチパス(左)と父アポストロス氏
(Photo by Adam Pretty/Getty Images)

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