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最多エース数は394本!今季サーブとリターンで、好スタッツを残した女子選手を振り返る

「WTAファイナルズ フォートワース」優勝トロフィーを抱えるガルシア

今年のWTA(女子テニス協会)年末ランキングは、11,085ポイントを記録したイガ・シフィオンテク(ポーランド)が2013年のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に次ぐ史上2番目に多いポイント数で1位に輝いた。今回はサーブとリターンに焦点を当て、今シーズン見事なスタッツを残した女子選手たちを振り返る。WTA公式ウェブサイトが伝えている。

2022シーズンで、250本以上のサービスエースを記録したのは5人。最多となる394本のエースを放ったのは、カロリーヌ・ガルシア(フランス)だ。ガルシアはこれまで怪我の影響もありトップ10からおよそ4年間遠ざかっていたが、今季はシングルスで4冠を手にし、2018年10月以来にトップ10へと返り咲いた。そして5年ぶり2度目の出場となった「WTAファイナルズ」では、見事初優勝。年末ランキングはキャリアハイに並ぶ4位で締めくくった。

■サービスエース数トップ5
1位:カロリーヌ・ガルシア(フランス) 394本(63試合)
2位:エレナ・ルバキナ(カザフスタン) 370本(57試合)
3位:ベロニカ・クデルメトワ(ロシア) 265本(59試合)
4位:カロリーナ・プリスコバ(チェコ) 259本(40試合)
5位:リュドミラ・サムソノワ(ロシア) 255本(45試合)

ファーストサーブでポイントを最も獲得したのは、20歳のジャン・チンウェン(中国)。74.4%の確率でポイントを重ね、サービスエース数の多いガルシアやルバキナらを上回った。ジャンは今年初めてグランドスラムの本戦に出場し、「全仏オープン」では4回戦で絶好調のシフィオンテクをフルセットまで追い込む活躍を見せた。さらに3年ぶりに日本で開催された「東レ パン・パシフィック・オープン」では、ツアーレベルで初の決勝の舞台まで進出。充実のシーズンを送った。

■ファーストサーブのポイント取得率トップ5
1位:ジャン・チンウェン(中国) 74.4%(39試合)
2位:エレナ・ルバキナ(カザフスタン) 72.2%(57試合)
3位:リュドミラ・サムソノワ(ロシア) 71.7%(45試合)
4位:カロリーヌ・ガルシア(フランス) 71.4%(63試合)
5位:タチアナ・マリア(ドイツ) 71.3%(27試合)

サービスゲーム取得率が最も高かったのは24歳のリュドミラ・サムソノワ(ロシア)で、81.0%という好記録を残した。これは2016年にセレナが記録した83.8%以来、最高の数字だ。サムソノワは8月の「WTA250 ワシントンD.C.」で今季初優勝を果たすと、同月の「WTA250 クリーブランド」では初戦から決勝まで1セットも落とさずにタイトルを手にした。そして翌月の「東レ パン・パシフィック・オープン」でも、全試合ストレート勝ちで大会を制した。10月には世界ランキングをキャリアハイの19位に伸ばすなど、飛躍の1年に。

■サービスゲーム取得率トップ5
1位:リュドミラ・サムソノワ(ロシア) 81.0%(45試合)
2位:カロリーヌ・ガルシア(フランス) 80.3%(63試合)
3位:エレナ・ルバキナ(カザフスタン) 78.2%(57試合)
4位:ベロニカ・クデルメトワ(ロシア) 77.4%(59試合)
5位:ベリンダ・ベンチッチ(スイス) 77.1%(56試合)

世界女王のシフィオンテクは、リターンゲーム取得率49.5%でトップに輝いた。これは昨年と比べると数値を11.3%伸ばしたことになる。今季のシフィオンテクは圧倒的で、2月から7月にかけて記録した37連勝を含む67勝9敗という素晴らしい成績で8つのタイトルを獲得。グランドスラムでは「全仏オープン」で2年ぶり2度目の、「全米オープン」では初の優勝を成し遂げた。

■リターンゲーム取得率トップ5
1位:イガ・シフィオンテク(ポーランド) 49.5%(74試合)
2位:シモナ・ハレプ(ルーマニア) 48.0%(50試合)
3位:ダリア・カサキナ(ロシア) 47.1%(63試合)
4位:サラ・ソリベス トルモ(スペイン) 46.5%(40試合)
5位:マルチナ・トレビザン(イタリア) 42.2%(33試合)

リターンポイント取得率では49.8%のシモナ・ハレプ(ルーマニア)が、49.6%を記録したシフィオンテクをわずかに上回り1位に。ハレプは今季2冠を獲得し、「WTA1000 トロント」では約2年ぶりにこのレベルの大会を制した。そしてこの優勝により1年ぶりにトップ10へと復帰。しかし、今年の「全米オープン」で実施されたドービング検査で陽性となり、一時的に出場停止処分を科された。ハレプは「どんな禁止薬物も故意に摂取していないことを証明するために最後まで戦う」と無実を主張している。

■リターンポイント取得率トップ5
1位:シモナ・ハレプ(ルーマニア) 49.8%(50試合)
2位:イガ・シフィオンテク(ポーランド) 49.6%(74試合)
3位:ダリア・カサキナ(ロシア) 48.5%(63試合)
4位:サラ・ソリベス トルモ(スペイン) 48.0%(40試合)
5位:アナスタシア・ポタポワ(ロシア) 47.3%(42試合)

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「WTAファイナルズ フォートワース」優勝トロフィーを抱えるガルシア
(Photo by Katelyn Mulcahy/Getty Images)

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