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女子テニス界で一番サッカーがうまいのは?【動画アリ】

2021年「WTA1000 インディアンウェルズ」でのジャバー

今年は4年に一度のサッカーワールドカップが開催されるとあって、先日行われた女子テニスのシーズン最終戦「WTAファイナルズ フォートワース」では女子テニス選手の中で誰が一番サッカーがうまいかという話題で盛り上がったようだ。WTA(女子プロテニス協会)公式ウェブサイトが選手たちの会話を紹介している。

世界ランキング2位のオンス・ジャバー(チュニジア)はテニスと同じくらいサッカーに親しんできたという。4人兄弟の末っ子として生まれたジャバーは、姉とお人形ごっこをして遊ぶことはなく、いつも2人の兄とサッカーをしていたそうだ。「姉には申し訳ないけど、バービー人形で遊ぶのはいつもパスしていた。あの頃はいつか本物のサッカーチームに入ることを夢見ていて、今でも諦めていないわ。サッカーシューズとハイソックスを履いて、ユニフォームを着て全力でプレーしてみたい。何が起きるかわからないから、いつか実現したりしてね」とジャバーは言う。

デズレイ・クラブチェク(アメリカ)とともにシーズン最終戦のダブルスに第8シードとして出場したデミ・シヒュース(オランダ)も、子どもの頃からサッカーをしていたという。「サッカーは6歳から始めたんだけど、12歳の時にテニスとサッカーのどちらかを選ばなければならなかった」と振り返るシヒュースは、11歳の時に地元のサッカーチームにゴールキーパーとして誘われたこともあったという。だが、サッカーで腕を骨折したことを機に、かねてからテニスに専念してほしいと願っていたコーチに従ったそうだ。クラブチェクからその経験がシヒュースの動体視力に活かされていると指摘されると、「ネット際での反応の良さにもね」とシヒュース。これに対してクラブチェクが「その通り、彼女は私のゴールキーパーよ」と返している。

一方、ダブルス第2シードのペア、ガブリエラ・ダブロウスキー(カナダ)とジュリアナ・オルモス(メキシコ)も小学生の頃にサッカーをやっていた時期があるが、まったく向いていなかったそうだ。今では足が商売道具の一つである二人はフットワークの悪さや足の遅さをその理由に挙げた。オルモスによれば、女子の国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ」では、メキシコの代表メンバーがサッカーボールを使って足でテニスをすることがあるという。

そんな女子選手たちは試合中に華麗な足さばきを見せることもしばしばあり、今年の「ウィンブルドン」ではジャバーが足元に転がってきたボールを足だけで空中に浮かせ、ラケットの上に乗せていた。さらに、世界女王のイガ・シフィオンテク(ポーランド)も昨年の「ウィンブルドン」でフォールトになったサーブのリターンをそのまま蹴り上げ、斜め後ろにいたボールキッズにパスしている。また、ソーシャルメディア上では世界8位のダリア・カサキナ(ロシア)がサッカーボールで連続38回のリフティングに成功する姿を見ることができる。

結局一番うまいのは誰かと聞かれた選手たちからは、ジャバーとカサキナの名が挙がった。ジャバー本人は「ここでは傲慢にならせてもらうわ。一番は私。ほかの選手のこともリスペクトしているけど、サッカーに関しては間違いなく私よ」と強気の姿勢を見せている。だが、シヒュースも「オンスがうまいのは認めるわ。でも私のリフティングの最高記録は109回よ。バトルするのはどう?彼女に挑戦を挑むわ」と話している。

たくさんの声援を浴びながらシーズンを過ごしてきた女子選手たちは、今月20日にカタールで開幕するワールドカップを観戦しながら、今度はそれぞれの国の代表選手に大きな声援を送る側になることだろう。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「WTA1000 インディアンウェルズ」でのジャバー
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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