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最終戦でメドベージェフに勝利したルブレフ、再び平和を訴える【動画アリ】

「Nitto ATPファイナルズ」で熱戦を制し、喜びを爆発させるルブレフ

シーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/11月13日~11月20日/室内ハードコート)のグループステージ第1戦で第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を破った第6シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が、試合直後に再び平和を訴えている。米テニスメディア Tennis.comなど複数のメディアが報じた。

最終スコアが6-7(7)、6-3、7-6(7)となったロシア人同士による熱戦を制したルブレフは試合後、中継カメラのレンズに「平和、平和、平和、必要なのはそれだけ」というメッセージを綴り、観客からはスタンディングオベーションが起きている。ルブレフは今年2月にロシアのウクライナ侵攻が始まった直後から戦争反対を訴え続けており、今回のような形や記者会見での発言のほかに、女子世界ランキング8位のダリア・カサキナ(ロシア)とともに出演したYouTubeの動画ではロシアへの不満を具体的に述べている。

この日の試合後の記者会見でもルブレフは平和を訴え続けることの大切さを改めて強調し、「何を書こうか考えていたわけじゃなくて、機会が訪れたから自分の直感に従って書いた。僕にとっては自然なことなんだ」とコメント。ロシア人としてこういう言動を取ることに不安はないかと聞かれたルブレフは、「わからない。さっきも言ったように、僕は自分が感じたことをやっただけで、この一年を通してすでに多くの発言をしてきた」と答えている。

今シーズンに最も成功を収めたトップ選手同士が激突する大会だけあって、ルブレフとメドベージェフの試合も激しい攻防が続いた。第1セットでルブレフは猛烈なショットメイキングで力強いスタートを切り、先にブレークに成功して主導権を握るも、立て続けにチャンスを逃した末にメドベージェフのブレークを許し、5-5と追いつかれる。結局は7回のセットポイントを決めきれず、メドベージェフに第1セットを取られてしまった。この時ルブレフは、2020年「全米オープン」の準々決勝でメドベージェフと対戦した際にタイブレークでのリードをひっくり返されて第1セットを落とし、そのままストレート負けを喫した時のことを思い出していたという。

思うようにいかない試合展開に苛立ちを募らせたルブレフは、線審の判定が間違っていたとして、暴言交じりで「タイブレークだけで2ポイントも失った」と主審に向かって叫ぶ場面も見られた。それでもメドベージェフが6回ダブルフォールトを犯したことに救われて第2セットをモノにしたルブレフだが、続く第3セットは第1セットと似たような展開となり、4回のマッチポイントを逃している。しかし最後はルブレフが37回続いたラリーをラインに沿った強烈なフォアハンドで終わらせ、「Nitto ATPファイナルズ」での白星スタートとシーズン50勝目を手に入れた。

アップダウンの激しい試合だったものの、球速が速くなる室内ハードコートでルブレフは最後の2セットだけで25本のウィナーを決めており、フラットで精確なグラウンドストロークをもってメドベージェフの守備を攻略した。攻撃に転じた時のルブレフは82%の確率でポイントを獲得しており、同68%のメドベージェフを大きく上回っている。

2時間31分かかった試合の後にルブレフが「元チャンピオンを一人倒したんだから十分だろう。もうこれで家に帰れる」と冗談を飛ばしたのもそのはずで、彼のいるグループには2020年大会で優勝し、昨年は準優勝を果たしたメドベージェフのほか、同大会5度の優勝を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア)、2019年大会で頂点に立ったステファノス・チチパス(ギリシャ)と優勝経験者が集結している。

ルブレフは現地16日、第1戦でチチパスをストレートで下したジョコビッチと対戦する。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「Nitto ATPファイナルズ」で熱戦を制し、喜びを爆発させるルブレフ
(Photo by Nicolò Campo/LightRocket via Getty Images)

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