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女子選手たちの抗議を受けてウィンブルドンのドレスコードが見直しか

「ウィンブルドン」女王のリバキナ

女子選手たちの抗議を受けて、長年にわたって白で統一されてきた「ウィンブルドン」のドレスコードが2023年に一部緩和されるかもしれない。英スポーツメディア EUROSPORTなど複数のメディアが報じている。

「ウィンブルドン」を運営するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)は来年の大会からドレスコードを変更することを示唆しており、声明の中で次のように述べている。「女性の健康を優先し、個々のニーズに基づいてプレーヤーをサポートすることは我々にとって非常に重要であり、WTA(女子テニス協会)、製造メーカー、医療チームとその方法について協議している」

1877年にビクトリア朝時代のイギリスで始まった「ウィンブルドン」は当時、公の場にふさわしい選手の服装を重視した。そこで、ほかの色と比べて汗ジミが目立たないとされた白色を着用するという慣習が始まり、今なおその伝統が受け継がれている。ウェアから下着やキャップ、リストバンド、靴下などの小物に至るまで、出場する選手たちは全身を白一色に統一することが求められ、ほかの色の使用はロゴと幅1cm以下の縁取りに限られる。ドレスコードの遵守は徹底されており、2014年の大会ではナオミ・ブローディ(イギリス)が着用していた色の濃いスポーツブラが透けるとして取り替えるよう求められるも、彼女はほかに持っていなかったためノーブラで試合に臨むことになった。

今年の大会の前には、2016年に「リオデジャネイロオリンピック」の女子シングルスで金メダルに輝いたモニカ・プイグ(プエルトリコ)が、生理のある女子選手にとって白いウェアがいかに精神的ストレスかを訴えると、大きな反響を呼んだ。また、大会期間中には会場で「Address the Dress Code(ドレスコードを変更せよ)」という団体が白いトップスに赤い一分丈スパッツを着用して抗議活動を行っていた。プレー中はもちろんのこと、限られたトイレ休憩中にナプキンやタンポンを新しいものと換える際にウェアを汚さないように注意しなければならないのは、試合中の女子選手にとって大きな負担となる。

シングルス元世界王者のアンディ・マレー(イギリス)とダブルス元世界王者のジェイミー・マレー(イギリス)の母親であるジュディ・マレーは先日、白一色のドレスコードによって女子選手が抱える悩みを改めて訴えた。

「真っ白のウェアを着ている時に経血が漏れてしまうなんてことがあれば、これほどトラウマなことはないわ。すべての試合がテレビ放映され、ストリーミング配信されるようになった今、これは真剣に検討しなければならないこと。こういうことが話題になるということは、何らかの決断が求められている証拠よ。幸いにも、生理がどういうものかを理解していて、大会中に生理になることの恐怖を知っている女性たちが、決断を下すパネルディスカッションに参加しているのはありがたいことだわ」

英Daily Mail紙によれば、ドレスコードを緩和する話し合いは急ピッチで進められており、2023年に新しいルールが導入されることが近日中に発表されるという。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ウィンブルドン」女王のリバキナ
(Photo by Rob Newell - CameraSport via Getty Images)

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