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まもなく破られるかもしれない男子テニス界の5つの記録とは?

(左から)ジョコビッチ、フェデラー、ナダル

1972年にATP(男子プロテニス協会)が発足してから今年で50年。これまでに様々な記録が作られてきた。記録を調べ眺めるのも面白いことだが、記録が破られることはさらにワクワクさせられる。今回は、あと数年で破られるかもしれない男子テニス界の記録を5つ紹介する。テニス関連ニュースサイトTennis Headが伝えている。

1.クレー大会での決勝進出回数 ギジェルモ・ ビラス 77回
ギジェルモ・ ビラス(アルゼンチン)は、オープン化以降で900回以上試合に勝利した史上2人目の選手で、通算951勝を挙げた。そのうち約70%の659勝はクレー大会でのものだった。ビラスは、1977年の「全仏オープン」と「全米オープン」を含む49のクレー大会で優勝(1975年から1977年まで「全米オープン」はクレーコートで開催された)。加えて、ビラスはクレーで28回準優勝しており、全部で77回クレー大会で決勝に進出した。

クレーで659勝という記録に到達することは難しいが、決勝進出数は破られる可能性がある。ラファエル・ナダル(スペイン)は、63のクレー大会で優勝し、ビラスの49回を抜いている。しかしナダルはクレーコートの決勝で8回しか敗れておらず、決勝進出数は現在71回だ。あと2シーズンもあれば、ナダルがこの記録を抜くことは可能かもしれない。

2.優勝した国の数 ロジャー・フェデラー、ノバク・ジョコビッチ 19ヶ国
テニスは世界中で大会が行われるグローバルなスポーツだ。ロジャー・フェデラー(スイス)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)は合わせて193回の優勝を飾っているが、それぞれ19の国でトロフィーを獲得している。

フェデラーは24年間の現役生活の中で、イタリア、オーストラリア、ドイツ、オーストリア、フランス、アラブ首長国連邦、アメリカ、イギリス、スイス、カナダ、タイ、カタール、オランダ、日本、スペイン、中国、ポルトガル、スウェーデン、そしてトルコの大会で優勝。

ジョコビッチは、今年の9月にフェデラーが引退した時点では17ヶ国でフェデラーを追いかけていたが、10月に「ATP250 テルアビブ」、「ATP500 アスタナ」で初優勝を飾りフェデラーと並んだ。ジョコビッチはこれまでオランダ、フランス、オーストラリア、アメリカ、ポルトガル、カナダ、オーストリア、イタリア、中国、アラブ首長国連邦、セルビア、スイス、スペイン、イギリス、モナコ、カタール、日本、イスラエル、カザフスタンでタイトルを獲得。クロアチアとタイでは準優勝したことがある。今後ジョコビッチが優勝する可能性がある国には、アルゼンチン、インド、ブラジル、メキシコ、スウェーデンなどがある。

3.ウィンブルドンでの試合勝利数 ロジャー・フェデラー 105勝
22年連続出場で105勝を挙げたフェデラーは、「ウィンブルドン」の最多勝選手だ。同大会での8度優勝という記録は今後も破られることはないと多くの人が思っていたが、2011年に初優勝を飾って以降、ジョコビッチはフェデラーの記録にどんどん迫っている。2022年も優勝したジョコビッチは、すでに7回「ウィンブルドン」を制している。

試合勝利数でもジョコビッチはフェデラーに次ぐ記録を持つ。2022年を含めて86試合で勝利したジョコビッチが、40歳まで現役を続けるとしたらあと5回出場できる。たとえば4年連続で準決勝に進出すれば、あと20勝は可能だ。2回の優勝と1回の決勝進出を果たせば3年でフェデラーの記録を抜くことができるが、果たしてジョコビッチはこの記録を破れるだろうか。

4.最年長グランドスラム優勝 ケン・ローズウォール 37歳2ヶ月
ケン・ローズウォール(オーストラリア)はアマチュア期からオープン化後まで素晴らしいキャリアを築き、その間にグランドスラムで8回優勝(プロとしては4回)。1953年に18歳の若さで「オーストラレジアン選手権」(現在の「全豪オープン」)で優勝。19年後の1972年に、37歳と2ヶ月で現役最後の「全豪オープン」優勝を飾った。フェデラーはこの記録にあと7ヶ月まで迫った。2018年に「全豪オープン」で優勝した時、彼は36歳5ヶ月だった。今後ローズウォールの記録を破る可能性が高いのはナダルとジョコビッチだ。

ナダルは2023年の6月に37歳になる。つまり、来年の「全米オープン」以降に優勝できれば、記録を更新することになる。ジョコビッチが37歳になるのは2024年の5月。同年の「全米オープン」以降で優勝すれば、ジョコビッチが新記録保持者となるかもしれない。

5.最年少ですべてのグランドスラム決勝進出 ジム・クーリエ 22歳10ヶ月
カルロス・アルカラス(スペイン)は今後テニス界で大きな成功を収めるだろう。現在19歳のアルカラスは、最年少世界王者として記録を更新したばかりだ。アルカラスがグランドスラムで二桁優勝を飾ることを期待する声も多いが、現時点ではまだ優勝は1回のみ。しかし、素晴らしいテニスの能力を開花させた若き選手がジム・クーリエ(アメリカ)の持つ記録を更新する可能性は高い。これまでグランドスラム本戦に8回出場しているアルカラスは、「全米オープン」と「全仏オープン」で準々決勝に、「ウィンブルドン」では4回戦に進出、そして9月には「全米オープン」で優勝を飾った。つまり、アルカラスは4つのグランドスラムのうち3つで4回戦進出の経験を持つことになる。2023年の「全豪オープン」が近づく中、アルカラスのグランドスラムでの成績がさらに上がることが期待されている。

クーリエは1993年に、4つのグランドスラム大会すべてで決勝進出を果たした最年少選手となった。アルカラスがクーリエの記録を破るには2026年の「全豪オープン」まである。それまでに「全豪オープン」に4回、「全仏オープン」と「ウィンブルドン」に3回ずつ出場する機会がある。そして最年少キャリアグランドスラム達成者となれば、アルカラスにはさらに時間がある。現在の記録保持者であるナダルは2010年の「全米オープン」に優勝し、24歳3ヶ月でキャリアグランドスラムを達成した。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は(左から)ジョコビッチ、フェデラー、ナダル
(Getty Images)

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