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ジョコビッチはナダルの1.5倍!テニス選手たちのドーピング検査回数とは

2021年「全仏オープン」でのジョコビッチとナダル(左より)

先月当サイトでもお伝えした通り、元世界女王のシモナ・ハレプ(ルーマニア)がドーピング検査で陽性となり、一時的に出場停止処分を下された。それを受けて、選手たちが1シーズンあたりにどのくらいの回数の薬物検査を受けているのかを、米ニュースサイト Yardbarkerが紹介している。

選手たちは、ATP(男子プロテニス協会)やWTA(女子テニス協会)、ITF(国際テニス連盟)の大会、グランドスラム、オリンピックなどに出場している期間だけでなく、参加していない期間も薬物検査を受けることがある。検査方法は2種類で、尿あるいは血液を採取する。

2021年シーズンの検査回数は全部で6636回に上り、そのうちおよそ55%の3621回が大会で、残る3015回は大会以外で実施された。検査方法は、69%にあたる4581回が尿、31%に相当する2055回が血液によるものだ。

対象者は基本的にランダムに選出されるとのことだが、選手の中には違反をしているのではないかと疑いをかけられてより多くの検査を受ける人もいるという。

2021年に最も多くの薬物検査を受けた男子・女子選手トップ20は以下の通り。

<男子選手 トップ20>
1.リカルダス・ベランキス(リトアニア)…27回
2.アンドレイ・ルブレフ(ロシア)…26回
3.チョン・ヒョン(韓国)…25回
3.ヤン レナード・ストルフ(ドイツ)…25回
5.ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)…23回
5.ジャンルカ・ マーゲル(イタリア)…23回
5.アルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)…23回
8.フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)…22回
8.ミオミル・キツマノビッチ(セルビア)…22回
8.カレン・ハチャノフ(ロシア)…22回
8.ペドロ・マルチネス(スペイン)…22回
8.ジョン・ミルマン(オーストラリア)…22回
8.ライリー・オペルカ(アメリカ)…22回
8.キャスパー・ルード(ノルウェー)…22回
8.ステファノス・チチパス(ギリシャ)…22回
16.ノバク・ジョコビッチ(セルビア)…21回
16.アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)…21回
16.ダニエル・エバンズ(イギリス)…21回
16.マルコス・ギロン(アメリカ)…21回
16.ヤニック・ハンフマン(ドイツ)…21回

<女子選手 トップ20>
1.バーボラ・クレイチコバ(チェコ)…36回
2.Elizaveta Koklina(ロシア)…35回
3.エレナ・オスタペンコ(ラトビア)…30回
4.イガ・シフィオンテク(ポーランド)…29回
5.ジェシカ・ペグラ(アメリカ)…23回
5.カテリーナ・シニアコバ(チェコ)…23回
7.アンナ・ブリンコワ(ロシア)…22回
7.サラ・エラーニ(イタリア)…22回
7.ダンカ・コビニッチ(モンテネグロ)…22回
7.アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)…22回
11.Kateryna Baindl(ウクライナ)…21回
11.ダリア・カサキナ(ロシア)…21回
13.ベルナルダ・ペラ(アメリカ)…20回
13.シェルビー・ロジャーズ(アメリカ)…20回
13.アランチャ・ラス(オランダ)…20回
13.マリア・サカーリ(ギリシャ)…20回
13.ニーナ・ストヤノビッチ(セルビア)…20回
13.ジル・タイヒマン(スイス)…20回
13.マルチナ・トレビザン(イタリア)…20回
13.マルケタ・ボンドルソバ(チェコ)…20回

昨シーズンの男子選手で最も多くの検査を受けたのは、リカルダス・ベランキス(リトアニア)の27回。次いでアンドレイ・ルブレフ(ロシア)の26回。そして3番目はチョン・ヒョン(韓国)とヤン レナード・ストルフ(ドイツ)の25回だった。

元世界ランキング50位のベランキスは、昨季チャレンジャー大会やITF大会にも少し参加したものの、主戦場はツアー大会で14勝18敗。「ATP250 モスクワ」でのベスト4が最高成績だった。昨年のルブレフは「ATP500 ロッテルダム」で優勝したほか、2つのマスターズ大会を含む3大会で準優勝。同年9月にはキャリアハイの世界5位に到達した。さらに国代表として「ATPカップ」と「デビスカップ」でロシアの優勝に貢献し、「東京オリンピック」の混合ダブルスで金メダルに輝いている。元世界19位のチョンは先月復帰するまで、度重なる怪我によりおよそ2年間公式戦に出場することができなかった。元世界29位ストルフの2021年の最高成績は「ATP250 ミュンヘン」での準優勝。ルブレフのように「ATPカップ」や「デビスカップ」で代表戦に参加していた。

なお、2021年に年間グランドスラム達成目前まで行ったノバク・ジョコビッチ(セルビア)は21回と、同数のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、22回のステファノス・チチパス(ギリシャ)、20回のダニール・メドベージェフ(ロシア)とほぼ同じで、トップ10選手としては平均的と言えるかもしれない。一方、ビッグ3の残り2人は試合数が少ないこともあってか、29試合出場のラファエル・ナダル(スペイン)は14回、13試合出場のロジャー・フェデラー(スイス)は12回にとどまった。

男子選手では最も検査の多い場合でも27回だったのに対し、女子選手のトップ3は30回以上を数える。最多のバーボラ・クレイチコバ(チェコ)が36回で、35回のElizaveta Koklina(ロシア)、30回のエレナ・オスタペンコ(ラトビア)が続く。なお、昨年のクレイチコバは多数の大会に出場していたにもかかわらず、大会期間中に受けた回数は3分の1以下の11回で、残る25回は大会に出場していない時に実施された。

昨年のクレイチコバはシングルス、ダブルス双方で大活躍し、2冠を達成した「全仏オープン」、「東京オリンピック」ダブルスを含む計8タイトルを獲得。元世界847位のKoklinaが2021年に出場したのは8つのITF大会のみで、すべて初戦で姿を消している。彼女は同年夏にドーピング検査によって利尿剤の一種であるヒドロクロロチアジドが検出された。オスタペンコは2021年に優勝、準優勝1回ずつ。

年末ランキングのトップ3は、アシュリー・バーティ(オーストラリア)が18回、アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)が22回、ガルビネ・ムグルッサ(スペイン)が15回と、ここの数字もバラバラだ。同10位のオンス・ジャバー(チュニジア)に至ってはわずか10回だった。このように出場大会数と検査回数は必ずしも比例するわけでなく、選手たちの検査回数にはかなりの差があるようで興味深い。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「全仏オープン」でのジョコビッチとナダル(左より)
(Photo by Julian Finney/Getty Images)

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