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コーチである父親が指示に従わなかった娘に暴行する映像にテニス界が衝撃
ある女子テニス選手が父親と見られる男性コーチから暴行を受ける衝撃的な映像がインターネットで公開された。今回の件は、セルビアのあるコーチが当局に報告し明らかになったが、まだ詳細が不明な部分も多い。スポーツウェブメディアSportskeedaが伝えている。
当局へと送られた動画は、その後イゴール・ユリック氏によってSNSに投稿された。ユリック氏は2014年に娘のティヤナさんを殺害されており、以後虐待や暴力に対する啓発活動を行っている。だが動画はその後、削除されたようだ。
「また1つ、父親から娘へのひどい暴力が明らかになりました。私にもたらされた情報によると、彼らは中国から来ている家族だということです。私達はこの恐ろしい人物を刑事告発します」とユリック氏は綴った。
映像には、コーチが若い女子テニス選手に暴力を加えている様子が映っていた。14歳だとされている選手は、腹部や頭部をコーチに殴られていた。その後コーチは選手の髪を引っ張って地面に倒し、さらに暴行を加えた。この許しがたい行為が行われた理由は、コーチの指示に選手が従わなかったためとされている。
ユリック氏はさらにこの動画の詳細について明かしつつ、この強烈な映像にショックを受けたと語った。
「これまで多くの悲惨な事件を見てきましたが、今回の映像が今までで一番強烈な印象を残し、ショックを受けています。この暴力的行為の理由は、彼女を指導していたコーチ陣の1人が、彼女が十分な努力をせず動きたがらなかった、つまり指示されたことをやらなかったと言ったためだと言われています。それがこの時起こった残酷な暴力の理由だそうです」
さらに、ユリック氏は被害者と加害者の身元を知っていること、そして刑事告発の準備を進めていることを明かした。また、今回の事件が首都ベオグラードのツルベナ・ズベズダ・テニスコートで起こったことも公表。
「彼らが外国人であるため、どのように関係機関が反応するのかを見るのは重要です。私達は、被害者と加害者の身元を知っています。刑事告発をするつもりです！今回の件は、ベオグラードのツルベナ・ズベズダのテニスコートで起こりました」
セルビア・ベオグラードの第一地方検察庁はこの件について次のように声明を発表した。「家庭内暴力の罪を犯した容疑がかかる父親の行方がわかっていないため、担当官により捜索命令が出されました。彼が見つかり次第、検察当局は起訴のために必要な措置をとり、その際には情報を公開します」
（WOWOWテニスワールド編集部）
※写真はイメージ
(Photo by Tom Dulat/Getty Images)
