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20年にわたる添田のキャリアに幕。伊藤との大接戦の末に[全日本テニス選手権]

「全日本テニス選手権」で仲間たちに胴上げされる添田

有明コロシアムならびに有明インドアコートで開催中の「大正製薬リポビタン 全日本テニス選手権97th(以下、「全日本テニス選手権」)」(日本・東京/10月22日~10月30日/ハードコート)。今大会をもっての引退を表明している添田豪(GODAI)は、準々決勝で第12シードの伊藤竜馬(橋本総業ホールディングス)と大接戦の末に敗退した。

38歳の添田は自己最高の世界ランキングは47位。2003年にプロに転向し、国内外で行われたITF(国際テニス連盟)やチャレンジャーなどの国際大会で24のシングルスタイトルを獲得、日本テニス界を牽引し続けてきた。

今大会第2シードの添田は、2回戦で2021年「全日本学生室内テニス選手権」覇者である22歳の田口涼太郎(近畿大学)にフルセットで、3回戦では18歳の原﨑朝陽(ノア・テニスアカデミー神戸垂水)にストレートで勝利。対する34歳の伊藤は2回戦で山尾玲貴(九州電力)をフルセットで、3回戦では第6シードの田沼諒太(橋本総業ホールディングス)をストレートで破っての勝ち上がりだった。

お互いに「対戦したかった」と言っていた添田と伊藤は、最初から力強く打ち合い拮抗した展開だったが、第1セット第5ゲームで先にブレークしたのは伊藤だった。だが添田は第10ゲームで伊藤のセットポイントを繰り返ししのいでゲームカウントをタイに戻すと、第12ゲームの伊藤のサービスゲームで一度はセットポイントを握る。しかし伊藤が防ぎきり、第1セットはタイブレークに。ここでも4-4まで両者一歩も引かない戦いが繰り広げられるが、そこから伊藤が3ポイントを連取して第1セットを取る。

第2セットでは伊藤が添田の最初のサービスゲームを破って3-0とリードするが、第5ゲームで伊藤のダブルフォールトもあってブレークバックを許し、勝負はまたもタイブレークに。1-1から伊藤が4ポイントを連取し添田は1-5と追い込まれるが、そこから2ポイントを連取して3-5とし、さらにマッチポイントを2度しのぐがそこで力尽き、6-7(4)、6-7 (5)という僅差で添田のキャリアに幕が下ろされた。

試合後にコート上で添田は、「プロ生活約20年、最後にこの全日本という舞台で終わることができて、そして最後に伊藤選手といい試合ができて、本当にいい終わり方で最後を迎えたなと思います。引退するのはすごく難しい決断でしたが、自分の中で限界というのも感じて、どこかで区切りをつけなければいけないなと感じていました。この大会がすごく好きで、プロになってからも優勝するまですごく時間がかかって、一番優勝して嬉しかったタイトルなので、思い入れのある大会で最後を迎えられて本当に良かったです」と語り、彼の最後の大会を見に駆けつけていた仲間たちに胴上げされた。

その後の記者会見では、「出し切って悔いのない試合ができました。(現役生活一番の思い出は)ずっと(世界ランキング)100位(に入ること)を目指してやってきて、切れるまでは本当に苦しくて、そこを切れないと自分のプロ生活に一生悔いが残ると思って自分にプレッシャーをかけてやっていたので、そこが切れた時の安堵感がすごく大きくて、これでプロになって良かった、自分に勝ったというか、達成できたので、それが大きかったですね。大きな負けや悔しい思いもいっぱいありますが、すべてハッピーエンドに終わったというか。(“デビスカップ”などで)苦しいことを経験できたので強くなったんじゃないかと、そういう厳しいことをやるという運命めいたテニス人生だったんじゃないかと思います」と自らのキャリアを振り返った。

2023年からは「デビスカップ」日本代表チームの監督となることも決まっている添田の今後に期待しよう。

大会の方は、女子のファイナリストと男子ベスト4が出揃った。女子の決勝は第1シードの坂詰姫野(橋本総業ホールディングス)と第5シードの小堀桃子(橋本総業ホールディングス)が対戦。男子の準決勝では、第1シードの今井慎太郎(イカイ)と第8シードの片山翔(伊予銀行)、伊藤と第4シードの関口周一(Team REC)が、それぞれ決勝進出を目指して戦う。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全日本テニス選手権」で仲間たちに胴上げされる添田
(Photo by WOWOWテニスワールド)

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