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元世界8位フィリポーシス「今の選手たちは軟弱」

2010年、エルトン・ジョン主催のチャリティーイベントに出場した時のフィリポーシス

元世界ランキング8位のレジェンド、マーク・フィリポーシス(オーストラリア)が今の選手たちは軟弱だと語った。スポーツウェブメディア Sportskeedaなど複数のメディアが報じている。

現在45歳のフィリポーシスは1999年にシングルスでキャリアハイとなる世界8位に到達し、1998年の「全米オープン」と2003年の「ウィンブルドン」で準優勝を飾っている。11個のツアータイトルを獲得しているほか、1999年と2003年の「デビスカップ」でオーストラリアの優勝にも貢献した。そんなフィリポーシスは米テニスメディア Tennis Channelとのインタビューで、自分が活躍した1990年代と比較しながら最近の選手たちについて持論を展開した。

全盛期はスター選手の一人として名を馳せたフィリポーシスは、選手生活の変化についてこう述べている。「昔の選手たちはスタッフとしてはコーチが一人いるくらいで、1990年代の終わりにかけてトレーナーがさらにつくようになったけど、最近のチームは大所帯だ。今は選手がブランドみたいなもので、チームはまるでその付き人だね。そういった意味ではかなり変わった。昔はソーシャルメディアなんてものもなかった。もちろん、当時だって観客の相手をしたり、ありがたくサインさせてもらったりはしていたけど、試合が終わればスイッチをオフにすることができた。いつだって喧騒から離れることができたんだ」

強烈なサーブとネットプレーで知られるフィリポーシスは別の違いも指摘した。「彼らはみんな才能に恵まれた素晴らしいアスリートだけど、いかんせん軟弱だ。短いボールが来たら僕は必ず相手に向かって打ち込んでいた。打った後はその場で謝ってさっさと次のプレーに移る。それが今じゃメールやらInstagramの投稿やらで謝らないといけない。どんどん打ち込めばいいじゃないか」

フィリポーシスが言う、賛否両論を起こすような相手を狙ったスマッシュが今年の「ウィンブルドン」で見られた。当時世界5位のステファノス・チチパス(ギリシャ)とのちに準優勝を果たした世界40位のニック・キリオス(オーストラリア)が対戦した男子シングルスの3回戦だ。この試合は主審との口論や暴言、ボールへの八つ当たりなどによって二人に罰金が科せられる荒れた展開になった上、両者間の激しい言葉の応酬はその後の記者会見やSNS上にまで及んでいる。その要因の一つとなったのが、チチパスがキリオス目がけて打ったスマッシュだ。その際、身をかわしたキリオスに当たることはなかったものの、スタンドへと飛んでいったボールが観客に当たりそうになっている。

ギリシャにルーツを持つフィリポーシスは、今年の「ウィンブルドン」から同じルーツを持つチチパスの試合に帯同するようになり、「全米オープン」からフルタイムでチームの一員に。フィリポーシスは気が合うというチチパスについて、「もし僕が正式に誰かのコーチになるなら、その人とは相性が良くて、自分が納得のいくような選手でなければならなかった。ステフは僕にとってそういう相手であり、指導することを考えるだけでワクワクするような選手だ。彼はオールラウンドプレーヤーだからね」と言い、具体的な指導についてはこう語っている。

「彼は後方で構えていることが多いけど、前に出てくることも好きで、そこがもっと改善できる部分だと思った。誰も彼のボレーに取り組んでいなかったんだ。時代が変わったことは理解しているし、コートのコンディションによって球足が遅くなったことも、コートやボールが重くなったこともわかっている。それでもボレーはゲームの重要な要素であることに変わりはないんだ」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2010年、エルトン・ジョン主催のチャリティーイベントに出場した時のフィリポーシス
(Photo by Riccardo S. Savi/FilmMagic)

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