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ベンチッチ、ラドゥカヌの元コーチと組むために「あらゆる手を尽くした」

2021年「東京オリンピック」で金メダル獲得を決めた瞬間のベンチッチ

元世界ランキング4位で25歳のベリンダ・ベンチッチ(スイス)が新たに組むコーチ、ドミトリー・ツルスノフ(ロシア)について語った。WTA(女子テニス協会)公式ウェブサイトほか複数のメディアが伝えている。

ツルスノフは現役選手として2006年に世界20位にまで到達したこともある。現役引退後は何人もの女子選手を指導しており、アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)とアネット・コンタベイト(エストニア)をキャリアハイの世界2位へと導いたほか、元世界10位のエマ・ラドゥカヌ(イギリス)、ダブルス元世界1位のエレナ・ベスニナ(ロシア)のコーチも務めた。ツルスノフはラドゥカヌと今年7月から組んでいたが、彼の方が関係解消を申し出る形で10月上旬に離別している。そんなツルスノフが早くも新たに組んだ相手がベンチッチだ。ベンチッチは彼をコーチに迎えるために「あらゆる手を尽くした」と語る。

ツルスノフと組んだベンチッチは「WTA1000 グアダラハラ」(メキシコ・グアダラハラ/10月17日~10月23日/ハードコート)に第10シードとして出場。1回戦では世界41位のレイラ・フェルナンデス(カナダ)を相手に第2セットで得た5つのマッチポイントをいずれも決めることができなかったが、結局7-5、6-7(10)、6-3とフルセットの末に勝利している。この日は風が強かったため、ベンチッチは試合の途中から持ち前の攻撃力を抑えてラリー戦に持ち込む戦術を採ったことが奏功した。

もともと完璧主義者だというベンチッチは「自分の意識を変えることが重要」だと語り、「努力しているけれど、まだ自分のそういう面が顔を出すことがあるわ。頭の中のシステムを変えなければならない。美しくなくても、やるべきことをする。まだそれに向かって努力している最中よ」と述べる。

ベンチッチは2021年の「東京オリンピック」においてシングルスで金メダル、ダブルスで銀メダルを獲得。2020年には世界4位に到達しており、グランドスラムでは2019年「全米オープン」でのベスト4が最高成績だ。

ベンチッチは先月の「全米オープン」で3回戦敗退となった後、コーチのセバスチャン・ザックス(ドイツ)と袂を分かっていた。シーズン終盤のコーチ交代については固い決意のもとに行ったものだと説明する。

「これは間違いなくチャレンジングなことだし、目新しい上に難しいことでもある。私はこれまでいた快適な場所から離れる必要があるし、それこそが私の望みなの。ツルスノフはとてもいいコーチだし、私をテニスのゲームだけでなくメンタルの部分でも成長させてくれると信じている」

「彼が私と組むことを決断してくれてとても嬉しい。私が思うに、選手がそのコーチと組みたいと思うことが重要ね。コーチの方が組もうと選手にアプローチするのとは違うものなの。私は本当に彼と組みたかった。彼はこれまでいろんな選手と組んで素晴らしい成績を収めている。彼の指導法は私にも有効なの。一緒に組んで間もないけど、うまくいくと確信しているし、これからいろいろ試していくつもりよ。彼はとても頭脳明晰で、相手の物の見方を変えることができる。とても正直な人で物事に対して厳しいけど、それこそが私が必要としているものなの」

ベンチッチはグアダラハラ大会の2回戦で元全米女王のスローン・スティーブンス(アメリカ)に4-6、4-6のストレート負け。これにより「WTAファイナルズ フォートワース」(アメリカ・フォートワース/10月31日~11月7日/ハードコート)出場を逃しているが、ツルスノフとともに挑む来シーズンではこれまで以上の活躍を見せられるだろうか。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「東京オリンピック」で金メダル獲得を決めた瞬間のベンチッチ
(Photo by Naomi Baker/Getty Images)

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