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シフィオンテクが試合中の妨害的行為を謝罪【動画アリ】

「全豪オープン」でのシフィオンテク

世界女王のイガ・シフィオンテク(ポーランド)が「WTA500 サンディエゴ」の決勝で見せたプレー中の動きが妨害的行為に当たるのではないかと話題になり、シフィオンテクが謝罪する事態となった。米テニスメディア Tennis.comなど複数のメディアが報じている。

先週行われた「WTA500 サンディエゴ」に第1シードとして出場したシフィオンテクは、第4シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)や第6シードのココ・ガウフ(アメリカ)を退けると、決勝では予選通過者のドナ・ベキッチ(クロアチア)を6-3、3-6、6-0で下して今季8度目の優勝を果たした。ところが、シフィオンテクが決勝で見せたある動きがソーシャルメディア上で賛否両論を巻き起こすことに。

シフィオンテクは第2セットの第6ゲームでベキッチのブレークポイントを迎えた際、ネットをかすって落ちた相手のフォアハンドを拾うため前に出た。その返球をベキッチがコート中央から打とうとした直前、シフィオンテクは両手を大きく振り上げる動きを見せた。この行為が妨害的行為(ヒンドランス)に当たるのではないかとファンやテニス関係者の間で話題に。最終的にこのラリーを制したベキッチがそれに影響されたかどうかはわかっておらず、シフィオンテクに対する警告もなかった。

米テニスメディア Tennis Channelがこのプレーの動画を「ヒンドランス(考え中の絵文字)」と添えて投稿したところ、コメント欄には「わざとだ」「イガはいつも見逃してもらっている」「まただ」といった批判的な声が挙がった一方で、咄嗟の動きだとしてシフィオンテクを擁護するコメントも見られた。

ファンの一部が指摘した通り、シフィオンテクがこのようなジェスチャーを行ったのは今回が初めてではなく、今年の「WTA1000 インディアンウェルズ」や「全米オープン」で見られたほか、2021年の「WTA500 イーストボーン」では腕を振り上げた後にラケットで地面を叩くところを捉えた動画も出回っている。しかしながら、いずれの場合もシフィオンテクは審判からコード違反や警告を言い渡されておらず、対戦相手からも妨害的行為として訴えられたことはない。シフィオンテク自身は衝動的に手を振り上げてしまうことがあると説明している。

WTA(女子テニス協会)やITF(国際テニス連盟)が運用するルールブックには、故意的であること以外、どのような行為が妨害的行為に当たるかは具体的に記載されていない。そのためか、審判が妨害的行為と見なす言動もまちまちのようだ。例えば、2009年の「ウィンブルドン」でトミー・ハース(ドイツ)はドロップショットを拾おうとするロジャー・フェデラー(スイス)の目の前で腕を上げて明らかに妨害、フェデラーが彼を避けて打った大きなロブはアウトとなった。しかし、その後に本人たちが苦笑いを交わし、会場が笑いと拍手に包まれる和やかな場面となったせいか、審判は警告やコード違反を科していない。一方で、昨年の「ATP1000 トロント」で元世界王者のダニール・メドベージェフ(ロシア)は、自分が打ったスマッシュが相手に当たりそうになったため咄嗟に「ゴメンよ!」と発言したところ、審判はこれを妨害的行為と見なしてメドベージェフからポイントを奪っている。

ソーシャルメディア上の反応を見たのか、シフィオンテクはTwitterで優勝を報告した際にベキッチのプレーを称え、「ネット際で手を振ってしまってごめんなさい」と謝っている。これに対して多くのファンはそのスポーツマンシップを称え、妨害的行為に当たると主張していたファンの一部も謝罪を受け入れているようだ。また、女子ダブルスで21回のグランドスラム優勝を誇るパム・シュライバー(アメリカ)は「衝動的な行動に対して謝る必要はないのに、謝ったことはとても素敵だわ。過ちを正そうとするのは大人の対応ね」とシフィオンテクを称賛している。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全豪オープン」でのシフィオンテク
(Photo by TPN/Getty Images)

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