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決勝の大事な局面でトリックショットに失敗し批判されたブブリクを名コーチが擁護「人は完璧じゃない」

2019年「デビスカップ」決勝ラウンドでのブブリク

アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)は「ATP250 メス」でキャリア7度目となる決勝進出を果たし、良い1週間を締めくくった。ブブリクはオルガ・ルーネ(デンマーク)やエミル・ルースブオリ(フィンランド)らを破って頂上決戦に駒を進めたが、そこでロレンツォ・ソネゴ(イタリア)に敗れた。

しかしながら、この1週間にブブリクがコート上で見せたふざけた行動は、彼の非常に優れたショットの腕と同じくらいファンたちの関心を引いた。ソネゴとの決勝で、ブブリクがラケットのグリップでショットを打った事例が、特にテニスファンらの間で議論を巻き起こした。

一部のファンは、このショットの選択をスポーツマンらしくなく敬意に欠けると見なしたが、有名テニスコーチのパトリック・ムラトグルー氏はブブリクを擁護。スポーツウェブメディアSportskeedaが報じている。

SNSに投稿された動画でこの事例について話したムラトグルー氏は、ブブリクはこのようなショットからある種の喜びを得ているため、こうしたショットを打つ必要があるのだと言う。ムラトグルー氏はさらに、プレッシャーにどのように対処するかは人それぞれで、決定的なポイントでトリックショットを打つのはブブリクなりのプレッシャーへの対処に他ならないと付け加えた。

ムラトグルー氏はまた、テニスファンは選手に高い期待を抱いていると指摘し、誰もがビッグ3のノバク・ジョコビッチ(セルビア)やラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)のように究極的な基準に応えられるわけではないと言い添えた。ムラトグルー氏は、世界ランキング1位から1000位までの間に多くの選手がいるということ、そして彼らは一人ひとりまるで違っているということを理解することが重要だと語った。

「アレクサンダー・ブブリクには、試合の中で数回、こういうポイントが必要だ。自分が試合を楽しむためにね。そして、そのようにして彼はいいプレーをする。ラケットを壊したり、選手によっては怒鳴ったりして、試合中にストレスを取り除くことは極めて重要だ。これは選手が試合を楽しむために必要なことだ」

「人々が理解しなければいけないのは、誰もがラファではないし、ノバクでもロジャーでもないということだ。世界ランキング1位から1000位までの間には多くの選手がいる」

ムラトグルー氏はさらに、ブブリクが以前テニスはただの「ゲーム」だとコメントしたことに同意すると語った。しかし、ムラトグルー氏はすぐに、プロ選手には「勝つために戦う」ことが求められていると付け加えた。これは、ブブリクがコート上で見せる無関心な態度を思えば、時にブブリクのアプローチに欠けているように見えるものだ。

「僕は彼が言ったことを本当に気に入ったよ、それはゲームだって。彼は正しい、それはゲームだ。僕らはそのことを忘れるべきではない。でも同時に、彼について何か否定的なことを言いたい場合に唯一言えることは、確かにそれはゲームだけれど、選手はやはり勝つために戦わなければいけないということだ」

「そして、彼がああいう風にすると、勝とうとしていないように見えてしまう。おそらく、あれはあのショットを打つべきポイントではなかった。それは真実だけれど、僕らももう少し寛容になるべきだ。多くのファンはとても厳しい。そうすると、僕らは完璧に振舞わなければならない。そうしなければ、悪人だ。僕はそれには100%反対だ。僕らは完璧じゃない。誰も完璧じゃない。僕らはそれを受け入れなければいけない」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2019年「デビスカップ」決勝ラウンドでのブブリク
(Photo by Alex Pantling/Getty Images)

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