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引退する選手へのワイルドカードは無駄?セッピが連盟の対応に苦言

2021年「全米オープン」でのセッピ

元世界ランキング18位で38歳のアンドレアス・セッピ(イタリア)が母国で開催される大会で引退を迎えようとしたところ、同国のテニス連盟にワイルドカード(主催者推薦枠)での出場を認められなかったとして、連盟の対応に苦言を呈した。伊ニュースサイト UBI Tennisなど複数のメディアが報じている。

2002年にプロに転向し、シングルスで3つ、ダブルスで1つのツアータイトルを獲得し、これまで合計1181万ドル(約17億円)以上の賞金を稼いできたセッピは、今シーズンをもって20年のキャリアに幕を閉じる。セッピは2005年の「ウィンブルドン」から今年の「全豪オープン」まで66回連続でグランドスラムに出場。世界46位で出場した2015年の「全豪オープン」では、それまで10連敗中だった当時世界2位のロジャー・フェデラー(スイス)を3回戦で破るという番狂わせを演じた。また、イタリア代表として「デビスカップ」14大会に出場しており、通算戦績は24勝21敗だ。

そんなセッピは、「ATP250 フィレンツェ」(イタリア・フィレンツェ/10月10日~10月16日/室内ハードコート)もしくは「ATP250 ナポリ」(イタリア・ナポリ/10月17日~10月23日/ハードコート)を最後の舞台にしたいと考えていた。ところが、イタリアテニス連盟(FIT)は、「引退する選手にワイルドカードを与えるのはもったいない」として、現在世界301位のセッピに本戦からの出場権を与えなかったという。不満に思ったセッピは、FITの言葉を引用しつつ、ワイルドカードをもらえなかったことをInstagramで公表した。

FITはフィレンツェ大会のワイルドカード3枠に、21歳で当時世界126位のフランチェスコ・パッサーロ、20歳で世界170位のジュリオ・ゼッピエーリ、19歳で世界186位のFrancesco Maestrelliというイタリアの若手選手を選んでいる。結局セッピは同大会に予選から出場したものの、初戦で世界99位のミカエル・イーメル(スウェーデン)にストレート負けを喫して本戦出場は果たせなかった。イタリア男子勢は現在、世界12位で21歳のヤニク・シナーを筆頭にトップ200に20人がランクインしており、その半数が21歳以下の若手選手だ。

世界135位のジョン・ミルマン(オーストラリア)はTwitterで「アンドレアス・セッピがイタリアで開催されるツアー大会にワイルドカードで出場できずにキャリアを終えるなんて冗談だろう?彼は輝かしいキャリアを築き、国を代表して“デビスカップ”やオリンピックに出場してきたのに、イタリアのテニス連盟はワイルドカードを与えないって?情けない話だ」とFITを痛烈に批判している。

また、テニス専門のコメンテーターや記者として活躍するホセ・モルガドもセッピの投稿を引用し、「イタリアに素晴らしい若手世代がいることはわかるが、偉大なキャリアを築いた選手に対してあまりにも失礼だ」とTwitterでコメントしている。

望みが叶わなかったセッピは、イタリアのオルティゼーイで今月24日から開催されるチャレンジャー大会をもって現役を引退することをInstagramで報告した。「今シーズンは、特に体調面で難しいシーズンだった。多くの不調を抱え、コンスタントに出場することができなかった。自分の身体があるレベルでの努力にもう耐えられないと悟り、オルティゼーイでの大会をプロとしての最後の大会にすることを決めた」セッピはこのチャレンジャー大会で2013年・2014年に連覇を果たしている。

この投稿に対して、同郷の後輩である世界16位のマッテオ・ベレッティーニと世界24位のロレンツォ・ムゼッティや、セッピと同じくベテランである世界49位のジョン・イズナー(アメリカ)、フェデラーのコーチを務めていたイバン・ルビチッチ(クロアチア)とセベリン・ルティ(スイス)などがセッピのキャリアを称えるコメントを残している。

※為替レートは2022年10月18日時点

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「全米オープン」でのセッピ
(Photo by Elsa/Getty Images)

WOWOWテニスワールド編集部

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