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デビスカップのボールキッズたちが審判の仕事を学ぶ

2019年「ATP500 バーゼル」でボールキッズたちにピザを振る舞うロジャー・フェデラー

一つのポイントが終わる時、審判はどこを見ているべきか?自動判定技術が使用されていたら、フットフォールトをどのように監視し告知すべきか?そして、もしボールのバウンドが見えなかったら、線審はどのような合図を行うのか?

これらをはじめとする多くの質問が、「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」グループステージの会場で働くボールキッズたちに、そしてボールキッズたちから投げかけられた。これは、ボローニャ、グラスゴー、ハンブルク、そしてバレンシアの審判チームによって開催された「次世代への審判の仕事紹介」の取り組みの一環として行われたものだ。ITF(国際テニス連盟)の公式オンラインメディアが報じている。

「これは、ボールキッズたちに審判員の仕事をシンプルに説明し、それが彼らにもできることだとわかってもらうためのものでした。私たちは、次世代のテニスの審判員を見つけたいのです」と、このワークショップに携わった多くの金色バッジ審判の一人であるエヴァ・アスデラキ ムーア氏は語った。

「私たちは大会でいつもボールキッズたちと仕事をしますが、彼らが私たちのすることを見る以外には、審判の仕事がどんなものかを説明する機会はありません」とジャウメ・キャムピストル氏は付け足した。「彼らに私たちのすることを伝え、そうする理由やルールについて彼らから質問してもらうのは、素晴らしい機会でした」

ボールキッズたちは、その週に果たされた審判の様々な役割や、主要大会での審判の日々がどんなものか、そして地方大会での線審からグランドスラムの決勝で審判台に座るまでのキャリアの道筋を紹介された。

「審判には次の役割があります。線審、主審、レフェリー、審判長、レビュー審判員です。今は技術が導入されていますので、ブースの中に経験豊富な審判員を配置して、物事を制御してもらう必要があります」とジェームズ・ケタボンヌ氏は説明。「これは、種をまき、審判の仕事について啓発し、ボールキッズたちが思い切って前に進むことができるかもしれないという可能性について知ってもらうためのものです」

「私が子どもの頃には、間違いなくこんなセッションはありませんでした。実際、ボールキッズたちは私たちとコートを共有しています。彼らはテニスの試合の一部なのです。彼らはコート上で多くのことを経験しますから、知りたいと思うことを見つける機会を与えるのはいいものです」とマリヤナ・ベリョビッチ氏は語る。

多くの審判同様、ベリョビッチ氏もアスデラキ ムーア氏も、審判の仕事に注目するようになる前は選手であったが、他のトップ審判員の場合、試合で審判を務める機会は若い頃に巡ってきた。

「スウェーデンでは、試合に負けたら主審をします。これは子どもたちが将来、審判員に敬意を払うよう教育するものであり、審判を務めるのがどれほど厳しいものかを教えるものです。我々は決定を下すことを学び、それが厳しいものだとわかる。これは、子どもたちが審判を尊敬するよう教育するための最善の方法です」とモハメド・ラフヤニ氏は説明した。

「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」のボールキッズは地元の12歳から16歳の子どもたちで構成され、その多くは選手としてテニスを経験している。彼らはコート上で見られる珍しいプレーでテストされ、自分たちの方から質問する機会を与えられた後、主審や線審としてロールプレイをするよう招かれ、ネットセンサーや主審のタブレットなど、審判員たちがコート上で使う道具を間近で見る機会を得た。

「彼らは本当に、いい質問をしてくれました。実際、素晴らしい質問もありました。コート上で何が起きているかについて彼らがずっと考えてきたことの表れです。実際に起こったことについて、彼らは説明を得られたのです。これは本当に興味深かった」とジョン・ブロム氏は語る。

「我々に話しかけるのはあまり簡単ではないこともありますので、我々はもっとオープンにならなければいけません。こうした活動は、彼らが審判について、そして審判がしていることや我々がそれをどんな風に楽しんでいるのかを知るのに役立ちます。ただ単に審判が選手を罰しているように見られるのとは違ってね!」とダミエン・デュムソワス氏は付け加えた。

このセッションは「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」グループステージ最終日の前日に行われた。この日、ボールキッズたちは、世界トップレベルの選手や審判員たちの間近で、コート上での重要な役目を果たしていた。

「知らなかったことを学ぶことができて、とても面白かったです。それに、審判員の人みんなと話すことができて良かったです」ハンブルクのボールキッズチームの一員であるアイダ・シューシュハードさんはこう語った。一方、レニット・ボースさんはこう言い添えた。「テレビで見る審判員たちと話すことができました。彼らと直接コミュニケーションができるのはすごく特別でした」

そして、「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」の4つの会場でボールキッズたちがした仕事に対して、審判チームは称賛しきりであった。

「我々はセッションの初めにボールキッズたちを褒めました。なぜなら、今週我々は彼らのことを考えたりボールキッズの代表に何かを言ったりする必要が全くありませんでしたから。最高のボールキッズとは、気づかれないボールキッズです。今週は一人一人全てのボールキッズがそうでした」とケタボンヌ氏は語った。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2019年「ATP500 バーゼル」でボールキッズたちにピザを振る舞うロジャー・フェデラー
(Photo by Harold Cunningham/Getty Images)

WOWOWテニスワールド編集部

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