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グランドスラム最多優勝のレジェンドがセレナを批判

「WTA1000 トロント」でのセレナ

グランドスラムの女子シングルス最多優勝(24回)を誇るレジェンドのマーガレット・コート(オーストラリア)が、史上最強の選手と評されるセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を批判した。伊ニュースサイト UBI Tennisなど複数のメディアが報じている。

「全米オープン」開幕前に現役引退を表明していたセレナは、3回戦で当時世界ランキング46位のアイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア)に敗れ、27年間のキャリアに幕を下ろした。テニス界のみならず多くの著名人がGOAT(Greatest of All Times/史上最強)や女王としてセレナを称える中、コートはセレナの言動に苦言を呈している。

英Daily Telegraph紙のインタビューに珍しく応じた80歳のコートは、「私はセレナを選手として称えてきたわ。だけど、彼女が私を称えてくれたことは一度もないと思う」と切り出し、話題はトムヤノビッチとの試合にも及んだ。「試合後コメントで彼女が相手選手のことにあまり触れなかったのはみっともないわね。私たちは相手を敬えるよう教えられてきたものよ。お互いを尊敬し合わないと」

さらに、1960年にプロに転向し1977年に引退したコートは、セレナと自分のキャリアを比較してこう述べている。「セレナは私より7年長くプレーしているわ。私は30代前半で引退したし、忘れられがちだけど、その間に2年間は活動を休止していた。結婚して子どもを二人生んだ後、出場した25大会のうち24大会で優勝したこともあるし、出産後にグランドスラムも何度も制した。それに比べてセレナは子どもを産んでから一度もグランドスラムで優勝していないじゃない」

セレナは2017年の「全豪オープン」で優勝して23個目のグランドスラムタイトルを獲得し、同22個のシュテフィ・グラフ(ドイツ)を抜いて最多優勝記録で単独2位に立った後、男女合わせて歴代1位であるコートの記録に並ぶことが期待された。2018年と2019年の「ウィンブルドン」と「全米オープン」で合わせて4回決勝にまで進んだものの、結局24個目のタイトルには手が届かなかった。だが、セレナ自身はそれについて聞かれた際に「記録はもう破ったわ」とコメントしている。「こんなに何度もグランドスラムに出場してタイトルを獲得できるなんて夢にも思ってなかった。テニスを続けていれば、1回か2回なら優勝できるかもしれないと思っていたの。だから、私にとってはすべてが思いがけないオマケのようなものよ」

コートはセレナだけでなく、テニス界やメディアからの扱いにも不満を抱いている。その背景には、コートがこれまでに何度も名指しでビリー・ジーン・キング(アメリカ)、マルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)をはじめとしたテニス界の同性愛者たちを公の場で批判してきた過去がある。そのため、数々の功績を残しているにもかかわらず、コートに対する評価はポジティブなものばかりではない。現在はキリスト教の牧師であるコートは、その信条ゆえにテニス界から排除されてきたと主張している。

「とても悲しいことだわ。最近のメディアやテレビは、特にテニスを扱うものは、私の名前を出したがらない。私が今でも多くの記録を保持しているから、それに言及しなければならない時だけ私の名前を出すの。2020年には私の年間グランドスラム達成の50周年を祝うために“ウィンブルドン”へ招待されるはずだったけど、パンデミックによって大会自体が行われなかった。“全仏オープン”からも“全米オープン”からも声はかからなかったわ。年間グランドスラムを達成したロッド・レーバー(オーストラリア)と同じような栄誉に浴するはずだったのに、そのような機会はなかった」

(WOWOWテニスワールド編集部)

写真は「WTA1000 トロント」でのセレナ
(Photo by Vaughn Ridley/Getty Images)

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