「楽天ジャパンオープン」(日本・東京/10月3日~10月9日/ハードコート)大会4日目となる6日、シングルスでは2回戦、ダブルスでは準々決勝が行われた。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じている。
一足先にベスト8入りしていた世界ランキング120位のクォン・スンウ(韓国)と世界68位のペドロ・マルチネス(スペイン)、別記事で2回戦勝利をお伝えした第3シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)と第7シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)のほか、この日は第4シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)、第5シードのニック・キリオス(オーストラリア)らも準々決勝進出を決めた。
ティアフォーは世界80位のベルナベ・サパタ ミラージェス(スペイン)と対戦。第1・第2セットともにファーストサーブの確率が相手よりも低かったにもかかわらず、入ったサーブでより多くのポイントを稼いだことから6-1、7-6(7)で勝利した。ティアフォーはここのところタイブレークで負けなしで、これで13回続けて制している。特にベスト4と躍進した「全米オープン」では準決勝までの6試合で8回のタイブレークをモノにしていた。ティアフォーは勝負強い理由について「タイブレークのような重要な局面では、自分ができることに集中し、勝つために攻撃的にプレーすることが鍵」と説明している。
2016年大会のチャンピオンであるキリオスは、世界121位のカミル・マイクシャク(ポーランド)との試合で最初のサービスゲームを落としたことから第1セットを失う。しかし第2セットでは開始直後に訪れたピンチをしのぐと、以後は相手にブレークポイントを与えることなく、第5ゲームから怒涛の7ゲーム連取。3-6、6-2、6-2の逆転勝ちを飾った。
そのほかには、第9シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)と世界33位のミオミル・キツマノビッチ(セルビア)が2回戦を突破。チョリッチは得たチャンスを着実に決め、世界47位のブランドン・ナカシマ(アメリカ)をストレートで下した。キツマノビッチは第8シードのダニエル・エバンズ(イギリス)にフルセットの末に競り勝った。最終セットでは4-5で迎えた第10ゲームでエバンズに6回マッチポイントを握られたものの、なんとかしのぎ切っている。
一方、ダブルスではベスト4が決定。「全豪オープン」ファイナリスト2組は明暗が分かれており、第1シードのキリオス/タナシ・コキナキス(オーストラリア)ペアがノーシードのマルチネス/サパタ ミラージェス組にストレート勝ちした一方、第2シードのマシュー・エブデン(オーストラリア)/マックス・パーセル(オーストラリア)ペアは予選から勝ち上がってきたサンダー・ジレ(ベルギー)/ヨラン・フリーゲン(ベルギー)ペアにフルセットの末に惜敗。ほかには、第3シードのラファエル・マトス(ブラジル)/ダビド・ベガ エルナンデス(スペイン)ペアが準決勝に進む中、第4シードのエバンズ/ジョン・ピアース(オーストラリア)ペアはノーシードのマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)/マルセロ・メロ(ブラジル)ペアの前に準々決勝で姿を消している。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は「楽天ジャパンオープン」でのキリオス
(Photo by WOWOWテニスワールド)