「楽天ジャパンオープン」(日本・東京/10月3日~10月9日/ハードコート)への参加は2大会ぶり4度目となる世界ランキング20位のニック・キリオス(オーストラリア)が、久々の日本を満喫しているようだ。豪ニュースメディア The West Australianなど複数のメディアが伝えている。
2016年大会のチャンピオンであるキリオスは今大会、第5シードとして出場するシングルスでベスト8、タナシ・コキナキス(オーストラリア)と組んで第1シードとして臨むダブルスではベスト4まで勝ち進んでいる。そんな多忙な彼は、合間で観光も楽しんでいるという。
キリオスは自身のInstagramにポケモンセンターや浅草、浅草寺を訪れた時の様子を投稿。ポケモンセンターでは童心にかえったようで、「ここから出たくない」と綴っていた。すると、彼の母親が「私も大好きよ!今もまだポケモンGOをやってるの」と反応している。
また、キリオスは大会中のインタビューでも東京を満喫していると語っている。「この前、ポケモンセンターに行った。あとはお寺を訪れたりして面白かったね。動物園にも行ってパンダを見たよ。日本はいつでも素晴らしい。食事も最高だ。毎日、外でディナーしてるよ。文化も周りの人もオーストラリアとは全然違っていて楽しい。今後もキャリアが続く限り、この大会には参加したいね」
なお、キリオスは浅草寺名物である常香炉の煙をコキナキスとともに浴びる動画もアップしている。そのことについて聞かれたキリオスが、「あれは多分、煙をかぶって魂を浄化する儀式だろうね。僕らの魂はしっかり掃除する必要があるから、魂に宿る悪魔を祓ってやっつけてもらったんだ」と笑顔で答えると、隣にいたコキナキスが「できるだけたっぷり煙を浴びたよ」と続け、二人で爆笑している。
キリオスはオーストラリアからあまり長く離れていると精神的にストレスが溜まると以前明かしており、それもあって今季これまでに出場したのはこの「楽天ジャパンオープン」が13大会目と、その数は決して多くない。うち10大会でダブルスでもプレーしており、「ATP500 ワシントンD.C.」ではシングルスとダブルスの2冠を達成した。一日にシングルス、ダブルスの2試合でプレーすることも珍しくないが、スケジュールとしては忙しくなっても得るものが多いという。
「ダブルスでプレーすることは間違いなく助けになるよ。シングルスの試合では地獄かってくらいストレスが溜まるんだ。自分を律しなければならないし、強い責任感も求められる。そんな状況で3時間くらいプレーすることもあるから、すごく疲れるしとにかくシリアス過ぎるんだ。そんな時、タナシと一緒にプレーすることでまた楽しい気分を味わうことができる。もちろん、これが俺の仕事だから、金を稼がないといけないしね。それもあってシングルスとダブルスの両方でプレーしているのさ」
キリオスはシングルス準々決勝で第3シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)と、ダブルス準決勝ではノーシードのマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)/マルセロ・メロ(ブラジル)ペアと対戦する。
(WOWOWテニスワールド編集部)
写真は「ATP500 ワシントンD.C.」でのキリオス
(Photo by Rob Carr/Getty Images)