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全米オープンに出場した7人の二世選手とは?

2021年「全仏オープン」でのコルダ

シーズン最後のグランドスラムである「全米オープン」では、男女各128人の選手がシングルス本戦に出場した。今年の「全米オープン」は色々な理由でニュースに取り上げられた。まず、今大会はここ24年間で初めて、ロジャー・フェデラー(スイス)もノバク・ジョコビッチ(セルビア)も出場しない大会となった。フェデラーは怪我の療養中だったため、一方ジョコビッチは新型コロナウイルスのワクチン未接種のためアメリカに入国できなかったためだ。また、今大会は6度の優勝経験を持つセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が最後に出場する大会でもあった。

ベテラン勢も注目を集めたが、過去にツアーで活躍した選手の子供たちの出場も目立った。今回は、「全米オープン」本戦出場を果たした二世選手たち7人を紹介する。スポーツウェブメディアSportskeedaが報じた。

1. セバスチャン・コルダ:ペトル・コルダの息子

1998年の「全豪オープン」覇者ペトル・コルダ(チェコ)の息子であるセバスチャン・コルダ(アメリカ)は、ファクンド・バグニス(アルゼンチン)に勝利し、「全米オープン」初戦を白星で飾った。コルダは過去2回の「全米オープン」ではいずれも初戦敗退しており、3度目の地元開催のグランドスラム挑戦で初めて勝利を手にした。続く2回戦、トミー・ポール(アメリカ)とのアメリカ人対決では2セットを奪う善戦を見せたが敗退。

世界ランキング45位のコルダは、今年の「全豪オープン」、「全仏オープン」では3回戦進出を果たしていた。

2. ブランドン・ホルト:トレーシー・オースティンの息子

2度の「全米オープン」優勝経験を持つトレーシー・オースティン(アメリカ)の息子、ブランドン・ホルト(アメリカ)も本戦に出場した二世選手の一人だ。予選を通過し本戦出場を果たしたホルトは、1回戦で1セットダウンからの逆転劇でテイラー・フリッツ(アメリカ)を下し、番狂わせを演じた。世界303位だったホルトは第2セットをタイブレークの末に奪うと、その後は7ゲームしか落とさずに2セットを連取し、キャリア最大の勝利を手にした。試合終了後には、ホルトがコート脇にいた母と抱き合う姿も見られた。母親のオースティンは史上最年少で「全米オープン」女子シングルスを制した選手だった。

ホルトは2回戦でペドロ・カチン(アルゼンチン)と対戦。2セットを先取したもののカチンに逆転を許し、3回戦進出はならなかった。

3. ベン・シェルトン:ブライアン・シェルトンの息子

アメリカの元テニス選手ブライアン・シェルトン(アメリカ)の息子であるベン・シェルトン(アメリカ)は、今年「全米オープン」本戦デビューを飾った。ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場権を獲得した19歳のシェルトンは、初戦でヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)をかなりヒヤリとさせた。お互いにセットを奪い合う展開で最終セットまでもつれた試合は、スタミナの切れたシェルトンをより経験豊かなボルジェスが上回る形で決着がついた。

ボルジェスは、グランドスラム本戦で勝利を挙げた6人目のポルトガル人選手となり、続く2回戦でウー・イービン(中国)と対戦。ウーは第31シードのニコラス・バシラシビリ(ジョージア)を退け、オープン化以降初めてグランドスラム本戦で勝利した中国人男子選手となっていた。ボルジェスはウーにフルセットの末に敗れた。

4. ニコラス・ゴッドシック:メアリー ジョー・フェルナンデスの息子

3度グランドスラムで準優勝したメアリー ジョー・フェルナンデス(アメリカ)の息子、ニコラス・ゴッドシック(アメリカ)は、男子ダブルスに出場。ゴッドシックの父親は、フェデラーのエージェントを長年務めるトニー・ゴッドシック氏だ。

ゴッドシックはEthan Quinn(アメリカ)とペアを組み、バシラシビリ/ハンス・ハック ベルドゥーゴ(メキシコ)ペアと初戦で対戦し、白星を挙げた。ゴッドシックの母親、フェルナンデスは「全豪オープン」で2回(1990年、1992年)、「全仏オープン」で1回(1993年)準優勝している。「全米オープン」では1990年と1992年に準決勝進出を果たした。

5. テイラー・フリッツ:キャシー・メイの息子

キャシー・メイ(アメリカ)の息子テイラー・フリッツ(アメリカ)は、今大会で初戦敗退となった選手の中でも特に注目を集めた選手だった。第10シードとしてダークホースの一人とも目されていたフリッツだが、前述の予選通過者ホルトに初戦で敗退。第1セットはフリッツが取ったものの、ホルトが第2セットを奪い返してからは勢いが失われ、フリッツの「全米オープン」での戦績は6勝7敗に落ち込んでしまった。

母親のメイは自己最高世界ランキング10位、「全米オープン」では1978年に準々決勝に進出している。

6. キャスパー・ルード:クリスチャン・ルードの息子

元ノルウェーNo.1選手クリスチャン・ルード(ノルウェー)の息子、キャスパー・ルード(ノルウェー)は、カイル・エドマンド(イギリス)にストレート勝ちし、初戦を白星で飾った。今年、「全仏オープン」で自身初のグランドスラム決勝に進出しラファエル・ナダル(スペイン)に敗れたルードは、「全米オープン」でも見事に決勝に進出。

決勝でカルロス・アルカラス(スペイン)を破れば、グランドスラム初優勝と同時に世界王者になるところだったが、惜しくも準優勝。それでも23歳にしてキャリアハイの世界2位にたどり着いた。

7. エリザベス・マンドリク:ハナ・マンドリコバの娘

ハナ・マンドリコバ(チェコスロバキア)の娘、エリザベス・マンドリク(アメリカ)は、「全米オープン」初戦でタマラ・ジダンセク(スロベニア)にフルセットで勝利。それまでツアー大会で1勝を挙げただけだったマンドリクは、ワイルドカードで本戦出場を果たした。2回戦では第5シードのオンス・ジャバー(チュニジア)と対戦したが、まだ実力の差が大きく、ストレート負けを喫した。

母親のマンドリコバは4回のグランドスラム優勝経験を持ち、うち1回は1985年の「全米オープン」だった。決勝で、過去2年連続優勝を飾っていたマルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)を破る大金星を挙げている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「全仏オープン」でのコルダ
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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