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試合直後に選手たちが衝突!審判が仲裁する騒ぎに【動画アリ】

「全米オープン」でのムーテ

世界ランキング69位のコランタン・ムーテ(フランス)と世界211位のAdrian Andreev(ブルガリア)が、先週フランスのオルレアンで行われたチャレンジャー大会の2回戦で試合後に揉み合いとなった。米テニスメディア Tennis World USAなど複数のメディアが報じている。

当時世界247位だったAndreevは、ワイルドカード(主催者推薦枠)の第1シードとして出場していたムーテに2-6、7-6(3)、7-6(2)で逆転勝利を収めた。しかし、3時間近くにわたったその試合後にトラブル勃発。ネット際で握手を待っていたムーテに対して、Andreevは不自然なほどに勢い良く彼の手を掴む。そして、手を握ったまま二人は何やら言葉を交わすと、Andreevがいきなりムーテを引き寄せて体当たり。これに対してムーテはネットを回り込んでAndreevを乱暴に突き、さらに胸ぐらを掴もうと迫る。Andreevが後ずさった隙を見て主審が間に入ったおかげで、それ以上の乱闘は避けられた。だが、Andreevは立ち去りながらもムーテに何か不愉快な言葉をかけたようで、掴みかかろうとするムーテが主審になだめられている。一連の出来事を見ていた会場のどよめきは次第にブーイングへと変わっていった。

今回の騒動を受けて、ATP(男子プロテニス協会)は両選手にそれぞれ1万ユーロ(約143万円)の罰金を科している。

23歳のムーテは今シーズン、チャレンジャー大会で2度優勝したほか、「全米オープン」では予選から勝ち上がって4回戦にまで進出していた。

この日のムーテは第1セットを3-0でリードし、3回続けてブレークポイントをしのぐなど、母国の観客の前で好調なスタートを切っていた。ところが、第2セットと第3セットではタイブレークにもつれ込む接戦となり、前週にジェノバで行われたチャレンジャー大会に続き、Andreevがムーテに逆転勝ちしている。

ムーテはその後、Andreevが試合中に目を見ながら2度罵ってきたとして自身の正当性をInstagramで主張し、試合が終わった後にもロッカールームで決着をつけようと相手が喧嘩をけしかけてきたと綴っていた。ムーテのコーチを務めるLaurent Raymond(フランス)は、両チームが2選手を近づけさせないようにしたため、実際に喧嘩は起きなかったと話しており、ホテルに戻って夕食をとった際にはムーテは落ち着いていたという。

ムーテがコート上のトラブルに見舞われるのはこれが初めてではない。1月の「ATP250 アデレード1」では何度も主審に暴言を吐いたことで失格に。そして「全米オープン」の本戦1回戦でスタン・ワウリンカ(スイス)と対戦した際にも、失格とはならなかったものの、主審の対応に不満を抱いたムーテは面と向かって主審に無礼な発言をしていた。その一方で、キャスパー・ルード(ノルウェー)と対戦した「全米オープン」の4回戦では試合中にいきなり腕立て伏せをして観客を沸かせるといったエンターテインメント性も披露している。

※為替レートは2022年10月6日時点

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全米オープン」でのムーテ
(Photo by Mike Stobe/Getty Images)

WOWOWテニスワールド編集部

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