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デル ポトロ「かつて世界3位だったのに、今の僕には何もない」

「ATP250 ブエノスアイレス」でのデル ポトロ

フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は20歳で出場した2009年の「全米オープン」、準決勝でラファエル・ナダル(スペイン)を、そして決勝でロジャー・フェデラー(スイス)を破って優勝。2018年にはキャリアハイの世界ランキング3位に到達した。しかし、先日34歳となった彼は苦しい時期を過ごしている。スポーツメディア ESPNのスペイン語版などが報じている。

キャリアを通して何度も怪我に苦しんできたデル ポトロは、2019年6月の「ATP500 ロンドン」で右の膝蓋骨を負傷。その後4回の手術を経て、今年2月の「ATP250 ブエノスアイレス」で2年半ぶりのプロツアー復帰を果たした。しかし様々な治療やリハビリを行っているにもかかわらず状況は改善していないようで、以降はまったく試合に出場していない。それでも復帰の可能性を諦めないデル ポトロが、テニスをするだけでなく日常生活を送る上でも苦労の絶えない現状について以下のように語った。

「心情的に、テニスのない人生を受け入れることができないんだ。“その後”に向けた準備をしてこなかった。ほかのアスリートがどうやって引退に向けたプロセスを心穏やかにこなしているのか、見当もつかないよ。かつての僕は世界3位だったのに、突然膝を怪我してしまい、今の僕には何もない」

「少し前に、別の医者に会うためにスイスへ行ってきたんだ。多くのテニス選手から薦められた新しい治療を始めたところだけど、今のところポジティブな結果は出ていない。どんな治療や手術を受けてみても、その度にうまくいかなくて苛立つ気持ちを想像してみてほしい。今度こそうまくいく、と自分に言い聞かせて新しい治療法を試してみて、失敗した時の痛手は大きいよ」

「今の僕は歩くことしかできない。ランニングマシーンで走ることもできないし、痛みを感じずに階段を昇るのは無理だ。車を長時間続けて運転することもできない。時々、両足を伸ばす必要があるからね。これが僕の現実で、厳しいものだし悲しくなる。でも、そんな状況をなんとか改善したくて、問題があるとしてもできるだけ快適な形で暮らせるよう、新しい挑戦に取り組んでいるんだ」

デル ポトロは9月上旬に「全米オープン」会場を訪れていたが、その際に大会ディレクターから、2023年大会でお別れの機会をもうけると打診されたという。以前、大きな手術を経てコートに復帰した元世界王者アンディ・マレー(イギリス)になぞらえて、「僕は諦めていない。マレーに起こったような奇跡は起こり得る。テニスは僕の情熱なんだ」と語っていたデル ポトロ。コートで練習する姿を投稿したのは今年6月が最後だが、彼がコートに再び戻ってくる日が訪れることを祈りたい。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP250 ブエノスアイレス」でのデル ポトロ
(Photo by Manuel Cortina/SOPA Images/LightRocket via Getty Images)

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