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賞金は前年度の6割増!2023年のチャレンジャー大会が大きく拡大

2022年チャレンジャー大会の様子

ATP(男子プロテニス協会)ツアーの下部大会として位置づけられているチャレンジャー大会が、2023年から大きく拡大することがわかった。ATP公式ウェブサイトが報じている。

ATPは2023年1月からチャレンジャー大会を大幅に改善。大会数は過去最多、賞金は前年度の6割増になることに加え、大会カレンダーもより工夫されると発表した。この改革は過去8ヶ月の間、ATP関係者によって行われた綿密なレビューと戦略の策定をもとに実行へと移されるという。変更の詳細は以下の通り。

1)シンプル化されたカテゴリー
これまで6つあったカテゴリーを4つに減らし、2023年からは以下のカテゴリーによって大会が行われる。
・チャレンジャー50
・チャレンジャー75
・チャレンジャー100
・チャレンジャー125

ATPは改革計画の一環としてマスターズ1000大会の拡張も予定しており、すべての大会の開催期間が現在の8日間(ドロー数56)から、マイアミやインディアンウェルズの大会と同じ12日間(ドロー数96)の規模になるよう、マドリード、ローマ、上海の大会は2023年から、カナダとシンシナティの大会は2025年から拡張が予定されている。これに付随する形でインディアンウェルズ、ローマ、マドリードの大会の2週目には、賞金総額22万ドル(約3150万円)となるプレミアムな大会としてチャレンジャー175が新たに導入される。

2)最高額となる賞金
2022年はすべてのチャレンジャー大会を合わせて1320万ドル(約19億円)だった賞金総額が、2023年には前年の6割増となる過去最高の2110万ドル(約30億円)に増え、チャレンジャー75とチャレンジャー100の大会で増える割合が最も大きくなる。また、大会序盤で敗退した選手に対する賞金も増える予定となっており、持続的な選手育成の道が開かれることによって、より多くの選手が参加することが期待される。

3)大会数の増加
2022年に183大会が開催されているのに対して、2023年は過去最多となる195大会が開かれる予定だ。さらに、新たな大会カレンダーではATPツアーとの整合性を高め、サーフェスの種類や開催地域など、よりバランスの取れた大会構成に変更される。中でもチャレンジャー100とチャレンジャー125の大会数が昨年比で7割増となる見込みで、選手にとってはより多くのランキングポイントを稼げる機会が提供されることになる。

これまでチャレンジャー大会はATPツアーレベル大会との賞金格差や劣悪な環境が指摘されてきた。チャレンジャー大会は世界各国で行われているという点ではATP大会と変わらず、それだけ旅費がかかる。それに対して賞金額がATP大会よりも圧倒的に少なく、中には競技から得られる収入だけでは生活できない選手もいるという。

そんな状況にあった昨年12月、ATPのアンドレア・ガウデンツィ会長は自身も現役時代に多くのチャレンジャー大会に出場していたにもかかわらず、「プロのツアーに出て初めて、テニスを仕事と呼ぶことができる」、チャレンジャー大会は「面白みに欠けるため、いつまで経っても採算はとれない」などと発言したことで、選手や関係者から反感を買う事態を招いた。だが、同会長は今回の発表に伴い、「チャレンジャー大会は男子プロテニスへの足がかりだ」として前向きな姿勢に転じている。

※為替レートは2022年9月28日時点

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2022年チャレンジャー大会の様子
(Photo by Martin Keep/Getty Images)

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