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ペン・シューアイ問題はもう解決?ITFが中国開催再開へ。WTAも続くか

2019年「WTA250 深セン」ダブルス優勝後のペン

ダブルスの元世界女王ペン・シューアイ(中国)が昨年11月に張高麗元副首相から性的関係を持つよう強要されたとソーシャルメディアに投稿したことをきっかけに、WTA(女子テニス協会)はこれまで中国で開催してきた大会をすべて中止した。そんな中、ITF(国際テニス連盟)が来年から中国での大会を再開するつもりであることがわかった。伊ニュースサイト UBI Tennisが報じている。

ペンが元副首相による性的暴行を告発した後、投稿はすぐさま中国当局によって削除され、ペンは消息不明となり、一時はアメリカのジョー・バイデン大統領をも巻き込む事態へと発展した。のちにペンは告発を「真実ではない」と否定し、告発以降、国内にとどまっている自らの身は無事だと写真や動画でアピールしている。しかし、それらが本人の意思によるものなのかは疑わしく、彼女が中国政府によって監視されているのではないかという見方もされていた。

告発以来、WTAのスティーブ・サイモン会長はペンと直接話すことや、中国政府の介入がない適切な調査を求め続け、実現するまでは「WTAファイナルズ」をはじめとした大会を中国で開催しない意向を示した。ペンは今年の2月に行われた仏L’Equipe紙とのインタビューの中で、現役から退くことを発表している。

WTAとは異なり、ペンの件を受けてITFとATP(男子プロテニス協会)が中国からの撤退を表明したことは一度もなかった。ただ、中国は新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑え込むためのゼロコロナ政策をとり続けているので、パンデミックが始まって以来、中国では大会を開催できていない。そんな中、状況によっては来年から中国での大会を再開するとITFのデビッド・ハガティ会長が発表した。

ハガティ会長は「2023年に新型コロナの規制が緩和されれば、ジュニア、シニア、そしてITF主催の大会を中国で開催する。テニスは、特に(中国の)ジュニア選手にプレーしてもらうべきだと思っている。私たちはこのスポーツが発展し、成長することを望んでおり、中国は非常に重要な市場でもある」と述べている。また、最近ペンと話したというハガティ会長は、彼女に対する懸念はないとした。また、ATP、さらにはWTAも来年は中国で開催する意向を示していると報じられている。

英BBCのジャーナリストが6月下旬に報じたところによれば、中国版TwitterのWeibo(微博)でペンの名前を検索しても、結果は1件しか出てこなかったという。また、今年2月の「北京オリンピック」を最後に、ペンは公の場に姿を現していない。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2019年「WTA250 深セン」ダブルス優勝後のペン
(Photo by Visual China Group via Getty Images)

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