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ロブレドが20余年のキャリアを振り返る「後悔したことは何千個もある」

2008年のモンテカルロ大会でダブルス優勝を収めたロブレド(左)とナダル

20年もの間、トミー・ロブレド(スペイン)は世界を飛び回り、プロテニスツアーで活躍を続けた。今年、40歳になったロブレドはラケットを置く決意をした。現役を引退して数ヶ月が経った先日、ロブレドが独占インタビューに答えた。スポーツウェブメディアSportskeedaが伝えている。

ロブレドはグランドスラムで優勝することこそできなかったが、ATP(男子プロテニス協会)ツアーで素晴らしい活躍を見せた。バルセロナ出身のロブレドは、世界ランキングで自己最高5位に到達し、シングルスでは2006年「ATP1000 ハンブルク」を含む12大会で優勝。ダブルスでは2008年「ATP1000 モンテカルロ」を含む5大会でタイトルを獲得した。

正確なフォアハンドと強気な姿勢を武器に、ロブレドはグランドスラムの準々決勝に7度進出。うち5度は得意とするクレーコートの「全仏オープン」でのことだった。さらに、スペインチームの一員として「デビスカップ」で3度(2004年、2008年、2009年)、「ホップマンカップ」で2度(2002年、2010年)優勝を経験した。

引退して3ヶ月経ったロブレドが、これまでのキャリアを振り返るとともに、若手へのアドバイスや将来の展望などを話した。

Q:引退してから数ヶ月経ちました。今、どのような気分ですか?ツアーに参加できないことを寂しく思うことはありますか?
ロブレド:もちろん、ツアーに参加できなくて寂しいよ。でも家族と家で過ごすことを楽しんでいる。人生において今、これが僕がするべきことなんだと思う。僕にとってのテニス、テニスが僕に与えてくれたものは、これからもずっと恋しく思うよ。

Q:プロのトップランカーとして20年以上活躍してきて、プロテニス選手であることの最も良い面、最も悪い面は何でしたか?
ロブレド:最高だったのは、ずっと夢見てきたことを実現できたこと。世界のトップ選手の一人となることはずっと僕の情熱だったし、世界中でプレーして、試合を楽しみながらファンを楽しませることは素晴らしいことだった。最悪だったのは、家や友人から遠く離れなければいけなかったこと。そしてプロのアスリートになるために多くのことを犠牲にしなければいけなかったことだね。

Q:キャリアを振り返ってみて、特に思い出深い出来事はありますか?
ロブレド:いろんなことが思い浮かぶよ。大会、試合、選手たち、ライバルたち、出場した大会のほとんどでセンターコートでプレーできたこと、ファンの皆、サポーターの皆、スポンサーやチームのメンバーたち。

Q:最初にツアーに参加した頃と比べて、現在の試合や選手は変化していますが、何があなたを最も驚かせましたか?
ロブレド:パワーだね。今は、昔よりずっとパワフルなプレーをしている。それに、ほとんど戦略はないと感じている。ボールを強く打って、ポイントを取る。選手たちは背が高く、足が速い。試合のスピードがぐんと上がっている。

Q:ショット毎に選手を選んで、完璧な選手を作ってください。
ロブレド:
 サーブ:ロジャー・フェデラー(スイス)
 フォアハンド:フェルナンド・ゴンサレス(チリ)
 バックハンド:ノバク・ジョコビッチ(セルビア)
 ボレー:難しいな。ボリス・ベッカー(ドイツ)、ティム・ヘンマン(イギリス)、パトリック・ラフター(オーストラリア)は皆いいボレーをしていた。
 フットワーク:ダビド・フェレール(スペイン)
 メンタルの強さ:ラファエル・ナダル(スペイン)

Q:プロテニス選手を夢見ている若者たちに、何かアドバイスはありますか?
ロブレド:プロ選手になりたいなら、毎日ひたむきに練習すること。モチベーションを保ち、うまくいかなくても粘り強くある必要がある。チームやスケジュール、多くのことがうまく噛み合わなければいけない。テニスツアーは競争の激しい、とても困難な世界だから。

Q:昨年、初めて父親になりましたね。娘さんにはテニスのキャリアを進んでほしいですか?それともプロになれる確率はあまりに小さいと感じますか?
ロブレド:娘には自分のやりたいことをやってほしい。近くにいてほしいと思うけれど、もし選手になりたいのなら全力で助けるよ。彼女がやりたいことなら何でも助けるつもりだ。

Q:ダブルスの大会で初めて優勝したのは、ナダルと組んだ2004年の「ATPチェンナイ」でのことでした。さらに、そこではシングルスで2度準決勝に進出しました。インドでプレーした時の思い出を教えて下さい。将来またインドを訪れる予定はありますか?
ロブレド:一番面白かったのは、プロとして初めて出場した2001年の大会だね。その年は準決勝で負けた。対戦相手が40分も遅れてきたから、僕は決勝に進むべきだったんだけれど。僕は若かったし、プレーすべきだと言われた。僕は経験が浅くて、その週はコーチもおらず、試合をすることに同意して負けてしまった。インドでは素晴らしい経験をたくさんした。数年前にプレーしたリーグ[インターナショナル・プレミア・テニスリーグ]や他の大会でも訪れたよ。エキシビションマッチとか、テニス関連のイベントがあればぜひまた行きたい。インドではすごく良くしてもらったし、リーンダー・パエス(インド)のように友人もいるからね。

Q:プロとしてのキャリアを振り返って、後悔はありますか?
ロブレド:後悔したことは何千個もある。でもそういう後悔があったから、上達するために毎日努力できた。誰でも人生では間違いを犯すけれど、その間違いから学ぶ。だからたくさん間違ったけれど、それが今の僕を形作っているんだ。

Q:今後のプランはどう考えていますか?コーチとして、あるいはアカデミーを運営、もしくは管理する側としてテニスに関わっていくつもりはありますか?
ロブレド:何らかの方法でテニスと関わっていたい気持ちはあるけれど、これからの数ヶ月で考えるつもりだ。今は、今年の残りを楽しんで、来年のことを計画しようと思っているよ。

さらにロブレドは、男子ツアーで活躍するスペイン勢についてもコメントした。ダブルスのパートナーを組んだこともあるナダルについては、対戦するのがもっとも難しい相手だと語った。

「ラファが一番困難な対戦相手だね。彼のプレーの仕方、ボールのスピード、フォアハンドのスピン、左打ちであることからくる違い、そして、まるで最初のボールみたいにすべてのボールを追いかけるあの走り方」

ロブレドはフェデラーやジョコビッチには勝利したことがあるが、ナダルからは1セットしか奪えなかった。

「他の選手が簡単だと言っているわけじゃない。ただ僕にとって、ほかの選手より僕をコート上で苦しめる何かを、ラファは持っていた」

今年、「全豪オープン」と「全仏オープン」で優勝し素晴らしいシーズンを送っているナダルだが、もう1人、ランキングを駆け上がり存在感を見せている19歳のスペイン人選手がいる。カルロス・アルカラス(スペイン)だ。

今シーズンは初のATP500大会優勝、2度のマスターズ1000大会優勝を含め、すでに4大会で優勝を飾り、ナダルの若い頃を彷彿とさせる活躍ぶりを見せている。ロブレドも、アルカラスが将来男子テニス界に君臨するスター選手になれると信じている。

「カルロスは素晴らしい選手だ。才能があり、素晴らしいチームに恵まれ、多くを期待されている。時が経てばわかることだけれど、もしすべてがうまくいったなら、彼はテニス界で何年も活躍できる選手になるだろう。でも体調や、同じ世代の他の才能ある選手、どのようにプレッシャーに対処するかなど、100%確実ではないことがたくさんある。それでも、彼が最高の選手の一人となるのに必要な資質を持ち合わせていると考えているよ」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2008年のモンテカルロ大会でダブルス優勝を収めたロブレド(左)とナダル
(Photo by Michael Steele/Getty Images)

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