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国枝が年間グランドスラムをかけて決勝に挑む!上地は難敵を迎え撃つ[全米オープン]

「全米オープン」での国枝

ついに最終日を迎える「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月29日~9月11日/ハードコート)。大会14日目、車いすテニス界のレジェンドの国枝慎吾(日本/ユニクロ)と元世界王者のアルフィー・ヒュウェット(イギリス)が男子シングルス決勝で激突。女子シングルス決勝には、日本の女子車いすテニス界を牽引し続ける28歳の上地結衣(日本/三井住友銀行)登場する。大会公式ウェブサイトなどが報じている。

車いすの部男子シングルス決勝は、ルイ・アームストロング・スタジアムで日本時間12日午前1時から開始予定の第1試合に行われる。38歳の国枝はこれが14大会連続14回目の「全米オープン」出場で、これまでに8回優勝、2020年から2連覇中だ。グランドスラムではシングルスだけで28回の優勝を遂げており、今年は「全豪オープン」「全仏オープン」「ウィンブルドン」を制して、車いすテニス男子シングルスでは初となる年間グランドスラム達成の期待がかかっている。対する24歳のヒュウェットは6大会連続6回目の出場で、2018年と2019年に2度大会を制した経験を持つ。グランドスラム全体では、「全仏オープン」のタイトルをこれまで3度手にしている。

第1シードの国枝はここまで1セットも落とさずに勝ち進んでおり、準決勝では世界ランキング10位の三木拓也(日本/トヨタ自動車)との日本人対決に6-1、6-2で快勝した。第2シードのヒュウェットも同様に決勝まで失ったセットは0と好調を維持。準決勝では世界5位のニコラ・パイファー(フランス)に6-3、6-1で勝利している。

国枝とヒュウェットの通算対戦成績は、国枝の15勝12敗。最後に対戦したのは今年の「ウィンブルドン」決勝で、国枝が4-6、7-5、7-6[10-5]で3時間20分にわたる熱戦を制し生涯グランドスラムを達成した。「全米オープン」だけで見ると2017年から5年連続で対戦しており、ヒュウェットが3勝2敗と勝ち越している。しかし、2020年からは2年連続で国枝が決勝で勝利している。国枝が年間グランドスラムと大会3連覇を成し遂げるのか、ヒュウェットが3年ぶりに全米王者の座を手に入れるのか、大注目の一戦だ。

ルイ・アームストロング・スタジアムの第2試合では、第2シードの上地と第1シードのディーダ・デ グロート(オランダ)が全米女王の座をかけて争う。28歳の上地は「全米オープン」は9大会連続9回目の出場で、2014年と2017年にタイトルを獲得。グランドスラム全体では「全豪オープン」で2度、「全仏オープン」で4度の優勝経験を持つ。対する25歳のデ グロートは、6大会連続6度目の出場で、現在4連覇中だ。グランドスラムでは15度タイトルを手にしている。昨年は四大大会と「東京パラリンピック」で優勝し、年間ゴールデンスラムを達成するという快挙を成し遂げた。今シーズンも「全豪オープン」「全仏オープン」「ウィンブルドン」を制しており、その勢いはただならない。

ここまでセットを落とさずに勝ち進んでいる上地とデ グロートは過去に46度対戦し、デ グロートが31勝15敗と優勢だ。さらにデ グロートは上地に13連勝中と相性が良い。「全米オープン」決勝だけで見てもデ グロートが4勝1敗で、4連勝中と上地にとっては分が悪い。また本日行われた女子ダブルス決勝でも、上地とクオザード・モンジェーヌ(南アフリカ)のペアがデ グロートとアニーク・ファンクォト(オランダ)のペアにストレートで敗戦。上地がデ グロートの壁を乗り越えて2年ぶりにグランドスラムのタイトルを掴むのか、デ グロートが再び圧巻の強さを見せつけるのか、目が離せない。

またコート11の第1試合で行われるクアードシングルスの決勝は、第1シードのニルス・フィンク(オランダ)と第2シードのサム・シュレーダー(オランダ)の同胞対決となった。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全米オープン」での国枝
(Photo by Julian Finney/Getty Images)

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