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アルカラス、3試合連続のフルセット勝利でルードとの決勝へ。ダブルスで亡き女王に捧げる優勝[全米オープン]

「全米オープン」でのアルカラス

現地9月9日の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月29日~9月11日/ハードコート)大会12日目、男子シングルスの準決勝が行われ、決勝カードが決まった。また、男子ダブルスのチャンピオンが決定している。大会公式ウェブサイトなど複数のメディアが伝えた。

4回戦までにラファエル・ナダル(スペイン)らグランドスラム優勝経験者が全員敗れたため、「全米オープン」では3年連続でグランドスラム新王者が誕生することが確定。ベスト4に進んだ全員が「全米オープン」でここまで勝ち進むのは初めてだった。そんな中、世界ランキング1位を争う2人の選手、第3シードのカルロス・アルカラスと第5シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)がそろって決勝進出を決めている。

アルカラスの準決勝の対戦相手は第22シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)。24歳のティアフォーは地元の声援を受け、「全米オープン」男子シングルスでは2006年に準優勝したアンディ・ロディック以来、16年ぶりに地元アメリカの選手としてベスト4に進んでいた。

第1セットは互いにチャンスをモノにできないままタイブレークに投入。ティアフォーが序盤にミニブレークを果たすと、5度目のセットポイントを決めてセットを先取する。しかし第2セット以降はアルカラスがギアを上げ、2セットを連取した。

第4セット第2ゲーム、アルカラスはティアフォーのドロップショットを2本拾い、ブレークに成功。しかし粘るティアフォーにすぐさま追いつかれる。アルカラスの5-4で迎えた第10ゲーム、ティアフォーのフォアハンドがアウトになったことからアルカラスにマッチポイントが訪れるも、ドロップショットでしのがれた。その後、タイブレークを再びティアフォーが制し、セットカウント2-2に。

最終セット、アルカラスはティアフォーのミスを見逃さず、最初のゲームをブレーク。その後、リターンエースを決められて2-2と追いつかれるが、第5ゲームをラブゲームで奪い返し、再び1ブレークダウンに。第9ゲーム、アルカラスのロブが決まり、再びのマッチポイント。最後はティアフォーのショットがネットにかかり、アルカラスが6-7(6)、6-3、6-1、6-7(5)、6-3で勝利。19歳にしてグランドスラム初の決勝進出を決めた。アルカラスは第15シードのマリン・チリッチ(クロアチア)との4回戦、第11シードのヤニク・シナー(イタリア)との準々決勝に続いて、3試合連続でフルセットをモノにしている。

一方、ルードは第27シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)に7-6(5)、6-2、5-7、6-2で勝利。ハチャノフは第23シードのニック・キリオス(オーストラリア)を破った準々決勝に比べてサーブが安定せず、この日は何度もブレークを許してしまう。タイブレークの末に第1セットを取ったルードがその勢いのまま第2セットも取った。2セットダウンで後がなくなったハチャノフは、相手に一度もブレークチャンスを与えることなく第3セットを取ったものの、第4セットではルードが再びリズムを掴み、0-1から5ゲームを連取。最後はルードがサービング・フォー・ザ・マッチをラブゲームで締めくくり、今年の「全仏オープン」に続いて2度目のグランドスラム決勝行きを手にした。

アルカラス、ルードが決勝進出を決めたことにより、ラファエル・ナダル(スペイン)の世界1位返り咲きの可能性が潰え、ファイナリスト2人のうち決勝で勝った方が、初めて世界1位に立つこととなった。

一方、男子ダブルスでは一足早く決勝が行われた。ディフェンディングチャンピオンである第1シードのラジーブ・ラム(アメリカ)/ジョー・ソールズベリー(イギリス)ペアと第2シードのヴェスレイ・クールホフ(オランダ)/ニール・スクプスキー(イギリス)ペアというトップシード勢の直接対決は、序盤から締まった展開に。第1セットは互いにブレークしないままタイブレークへ突入し、1-4から怒涛の6ポイント連取を見せたラム/ソールズベリー組が取る。第2セット初めはラム/ソールズベリー組のサービスゲームが不安定で、第3ゲームを4度のデュースの末に落とすものの、直後に2-2と追いつく。その後、クールホフ/スクプスキー組のミスが増えたこともあり、ラム/ソールズベリー組が第12ゲームで相手のゲームポイントから3ポイントを連取し、7-6(4)、7-5で勝利。1995年・1996年に優勝したトッド・ウッドブリッジ(オーストラリア)/マーク・ウッドフォード(オーストラリア)ペア以来の連覇を果たした。

8日にエリザベス女王が亡くなったことを受け、ともにイギリス人のソールズベリーとスクプスキーは、前者が左の腕に喪章を巻き、後者は左胸に黒いリボンをつける形で決勝を戦った。ソールズベリーは、「僕たちは母国で起きていることに対して敬意を示したかったんだ。僕たちの歴史において大きな局面だからね」とコメント。歴史的な偉業を果たしたものの、「今は母国や世界が喪に服している時だから、あまり喜びすぎないようにするよ」と述べている。

相棒である38歳のラムは14歳の時、キッズデーにこのスタジアムでプレーしたことがあるそうで、ピート・サンプラスやアンドレ・アガシ、ジェームズ・ブレイク、アンディ・ロディック、ビーナス・ウイリアムズやセレナ・ウイリアムズといった「全米オープン」で活躍したアメリカの偉大な先輩たちの名前を挙げ、「アメリカ人としてその歴史のささやかな一部になれたなんて、言葉もない」と感激していた。

世界1位のソールズベリーと同2位のラムは、この優勝により順位キープに成功。また、準優勝のクールホフ/スクプスキー組に続いて、シーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/11月13日~11月20日/室内ハードコート)への出場権を得ている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全米オープン」でのアルカラス
(Photo by Eduardo MunozAlvarez/VIEWpress)

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