ニュース News

「全米オープン」でキャリアグランドスラムを達成した5人の選手とは?

「全豪オープン」のトロフィーを抱えるナダル

ラファエル・ナダル(スペイン)とマルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)は、共に「全米オープン」での優勝をもってキャリアグランドスラムを達成した。キャリアグランドスラムとは、ある選手が4つのグランドスラム大会全てで、少なくとも1回ずつ優勝することを指す言葉だ。

グランドスラムでの優勝は大きな成果であり、全てのテニス選手が夢見ることだ。当然、複数の四大大会で優勝することは、大変な功績である。しかし、その全てのタイトルを手にするということは、難しい偉業だ。現在までにキャリアグランドスラムを達成した選手は18人しかいない。8人の男子選手と10人の女子選手だ。この中には、ロジャー・フェデラー(スイス)やセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、クリス・エバート(アメリカ)など、史上最高とうたわれるテニス選手たちが含まれている。

この18人のうち、「全米オープン」での優勝をもってキャリアグランドスラムを達成した選手は5人。この5人の選手を、スポーツウェブメディアSportskeedaが紹介している。

1:ラファエル・ナダル(スペイン)
ナダルにとって2010年シーズンはとても特別なものとなった。「全仏オープン」と「ウィンブルドン」で優勝し、世界ランキング1位の座を奪還したのだ。この年の「全米オープン」に向けてナダルの期待は高まっており、大会が始まってみれば1セットも落とすことなく準々決勝に進出。準々決勝ではフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)を7-5、6-3、6-4で、続く準決勝ではミカエル・ユーズニー(ロシア)を6-2、6-3、6-4で下し、ジョコビッチとの決勝に駒を進めた。

ナダルはジョコビッチを6-4、5-7、6-4、6-2で破って自身初の「全米オープン」優勝を果たし、テニス史上初めて、同じ年にクレー、芝、ハードという3種類の異なるサーフェスでのグランドスラムで優勝を果たした男子選手となった。それと同時に、キャリアグランドスラムを達成した7人目の男子選手ともなった。

2:ロッド・レーバー(オーストラリア)
レーバーは、1960年代に世界最高の選手の一人としての立場を築いたが、とりわけ1962年は彼にとって特別な年となった。「全豪オープン」で2度目のタイトル獲得を果たすと、「全仏オープン」で初優勝。この両大会で、決勝では同胞のロイ・エマーソン(オーストラリア)を破った。さらに、「ウィンブルドン」では頂上決戦でマーティン・マリガン(オーストラリア)を下して2度目の優勝を達成。第1シードで「全米オープン」に出場したレーバーは、過去2年の同大会では決勝で敗れていた。この年レーバーは3年連続で決勝に進出したが、その過程でわずか1セットしか落とさなかった。決勝でレーバーはエマーソンを6-2、6-4、5-7、6-4で撃破し、初めて「全米オープン」を制した。

この優勝により、レーバーはキャリアグランドスラムを成し遂げた。さらに、左利き選手として初めて年間グランドスラム(同じ年に4つのグランドスラム全てで優勝すること)を達成。これは現在でもレーバーだけが持つ記録となっている。

3:シュテフィ・グラフ(ドイツ)
グラフの1988年シーズンは、女子テニスの歴史上最高のシーズンと言ってほぼ間違いないであろう。この年6月に19歳になったグラフは、「全豪オープン」の決勝でエバートを破って優勝を果たした。続いて、「全仏オープン」では頂上決戦でナターシャ・ズベレワ(ソ連)を6-0、6-0で一蹴し、タイトル防衛に成功。「ウィンブルドン」では決勝でナブラチロワを5-7、6-2、6-1で下し、グラフは「全米オープン」に向けて自信に満ちていた。

この大会でグラフは終始圧倒的で、1セットも落とすことなくガブリエラ・サバティーニ(アルゼンチン)との決勝に勝ち上がった。グラフはサバティーニを6-3、3-6、6-1で破って「全米オープン」を制し、キャリアグランドスラムを達成。年間グランドスラムを成し遂げた上、「ソウルオリンピック」で金メダルを獲得していたため、ゴールデンスラムの偉業も達成した。

4:マルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)
ナブラチロワは1970年代に世界最高の選手の一人としての立場を確立し、1980年代の大部分にわたって女子テニスを支配した。チェコ系アメリカ人のナブラチロワは、1983年の「ウィンブルドン」で自身7つ目となるグランドスラムのシングルスタイトルを獲得したが、ある四大大会の優勝杯をまだ獲得していなかった。それが「全米オープン」である。

ナブラチロワは1983年の「全米オープン」では1セットも落とすことはなかった。決勝では最高のライバルであるエバートを6-1、6-3で破って優勝し、キャリアグランドスラムを達成した。

5:ドリス・ハート(アメリカ)
ハートは彼女の時代で最高の選手の一人であり、シングルス、ダブルス、混合ダブルスで卓越した成績を残した。グランドスラムで合計35個のタイトルを獲得したが、このうち6つはシングルスでのタイトルである。1952年までにハートは「全豪オープン」、「全仏オープン」、そして「ウィンブルドン」で優勝を果たしていたが、「全米オープン」だけはその手をすり抜けていた。ハートは1953年に3つのグランドスラムで決勝に進出したが、毎回モーリーン・コノリー(アメリカ)に敗れた。

翌1954年、ハートは第2シードで「全米オープン」に出場し、ロイス・フェリックス(アメリカ)とシャーリー・フライ(アメリカ)をストレートで破って決勝に進出。第1シードのルイーズ・ブラフ(アメリカ)を下して初めて「全米オープン」を制し、キャリアグランドスラムを達成した。なお、ハートは翌年の「全米オープン」で2度目の優勝を果たしている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全豪オープン」のトロフィーを抱えるナダル
(Photo by Fiona Hamilton/Tennis Australia via Getty Images)

【全米オープンテニス2022】
WOWOWオンデマンド・WOWOWテニスワールドで全コートライブ配信!
◆放送・配信スケジュールはこちら>>

WOWOWテニスワールド編集部

WOWOWテニスワールド編集部

facebook twitter

速報や最新ニュース、グランドスラム、ATP、WTAなどの大会日程と試合結果情報など、テニスのすべてをお届けします!

WOWOWテニスワールド

  1. Home
  2. ニュース
  3. 「全米オープン」でキャリアグランドスラムを達成した5人の選手とは?