ニュース News

スポーツマンシップを見せたセルンドロに観客も喝采「ビデオ判定を導入すべき」

「全米オープン」でのセルンドロ

「全米オープン」1回戦で元世界王者アンディ・マレー(イギリス)に敗れたフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)は、この試合で誤ってポイントを与えられたことを受け、審判がビデオのリプレーを利用できるようにする必要があると語った。豪ニュースサイトnine.com.auが報じている。

第1セットの途中で、セルンドロはマレーのドロップボレーに追いついたかに見えたが、このポイントの後でマレーが抗議。明らかに2回バウンドしたとマレーは主張したが、審判は聞き入れなかった。

場内に映し出されたリプレーでは2回のバウンドが見えたが、主審がリプレー映像を使って判定を見直すことは許されていない。しかし、セルンドロはこのポイントを譲る意志を示し、第1セット4-5の場面で迎えたサービスゲームで0-30という難しい状況を生み出した。マレーは親指を上げてこの行いを称賛し、観衆も大きな拍手を贈った。

「2回バウンドしたかどうかを確認するために、リプレー映像を使えるようにすべきだ。そうすることが僕らの役に立つ」とセルンドロは語った。

「僕はあのポイントを譲らなければいけなかった。もちろん僕は今日そうしたし、もしまたああいうことが起こったら、今後もいつもそうするだろう。僕はそういう人間だ。ポイントを盗むことはしない。当然ながら、自分が失ったポイントを獲得しようとは思わない。2回バウンドしたとは全然わからなかった。戻って画面を見て初めて、2度バウンドしていたと気付いた。だからあのポイントは譲らなければいけなかった」

使える技術がある以上、コールを正しいものにするためにポイントを譲るかどうかを選手に委ねるべきではないとセルンドロは言った。セルンドロは結局このゲームを取ったので、この一幕は彼にとって痛手とはならなかったものの、その後このセットを失い、最終的に5-7、3-6、3-6で試合に敗れた。

マレーは対戦相手の公正さを称え、彼がポイントを放棄するとは思っていなかったと言い添えた。「彼がしたことは素晴らしい。それに、さほど多くの選手が同じようにしたとは思わない。彼のフェアプレーだ。試合後に彼にそう言ったよ。もちろん彼はああする必要もなかった」

「ああいう状況では、ボールを拾う側の選手には正確にはわかりづらい時もあると思う。でも、反対側で待ち構えている選手にはほぼ瞬時にわかる。ああいう状況でトップスピンのかかったボールが来るということは、ほとんどいつも、2度バウンドしたかボールがコートに向かって打たれたかで、それによってトップスピンが生まれるんだ。すぐにわかるよ。だからボールが戻ってきた時、2度バウンドしたとわかった。それで審判にそう伝えた」

「もちろんああいう場面ではビデオ判定が必要だという議論もあるだろう。でも僕にとっては明らかだったけど、言ったように、彼はああする必要はなかった。だから、あのポイントを譲った彼のフェアプレーを称えるよ」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全米オープン」でのセルンドロ
(Photo by Sarah Stier/Getty Images)

【全米オープンテニス2022】
WOWOWオンデマンド・WOWOWテニスワールドで全コートライブ配信!
◆放送・配信スケジュールはこちら>>

WOWOWテニスワールド編集部

WOWOWテニスワールド編集部

facebook twitter

速報や最新ニュース、グランドスラム、ATP、WTAなどの大会日程と試合結果情報など、テニスのすべてをお届けします!

WOWOWテニスワールド

  1. Home
  2. ニュース
  3. スポーツマンシップを見せたセルンドロに観客も喝采「ビデオ判定を導入すべき」