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全米OP初戦敗退のペール、現役引退を示唆?「俺の中の悪魔が戻ってきた」

「全仏オープン」でのペール

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月29日~9月11日/ハードコート)で初戦敗退を喫した元世界ランキング18位のブノワ・ペール(フランス)が、現役引退を示唆した。伊ニュースサイト UBI Tennisなど複数のメディアが報じている。

ペールは1回戦で第7シードのキャメロン・ノリー(イギリス)に0-6、6-7(1)、0-6で敗れており、ベーグルを食らった第1セットと第3セットはそれぞれ20分とかからなかった。この試合でペールは57回ものアンフォーストエラーを記録し、セカンドサーブのポイント取得率はわずか24%だった。第2セットでは一時5-3でリードしていたものの、観客の一人が失神して試合が中断している間にチームと話していたことで、コーチングを受け過ぎていると注意され、主審と口論に。最終的に警告まで受けたペールは、それを機に集中力を切らしてしまったのか、ノリーの反撃を許してしまう。「俺の中の悪魔が戻ってきた。いつものようにダブルフォールトやミスが続くようになったんだ」とペールはそのセットを振り返っている。

ペールは試合の終盤ですでに負けが決まったかのような素振りを見せ、第3セットで0-5となった時にはラケットをバッグにしまう姿が目撃されている。このような態度は今に始まったことではなく、ペールはこれまでにも劣勢に立たされた時のやる気のなさを非難されている。33歳のペール自身も、シーズンを通してモチベーションを維持することの大変さを語っていたことがある。

対戦したノリーは「すごく暑かったから、試合を早く終わらせようとしてプレーを急ぎ過ぎてしまったのかもしれない」とペールを擁護している。「彼は見ていてワクワクするような選手だし、本当にいい人なんだ。卓越したスキルを持っている。ただ残念なことに、今日の彼はプレーを急ぎ過ぎてしまったようだ」

ペールはパンデミック以降、大きく調子を落としている選手の一人だ。今シーズンの「全米オープン」前までの戦績は4勝21敗、パンデミックによりツアーが中断する前の2020年3月には世界ランキングで22位につけていたが現在は173位まで落ち込んでいる。そんなペールは、試合後の記者会見で現役引退をほのめかすような発言をした。「何かの節目なのは確かだ。今シーズンはこの後プレーするかはわからない。もしかしたらこれでおしまいにして、来年になったらまたプレーするかもしれない。とりあえず、今は少し休みたい。(9月12日から始まる)レンヌでのチャレンジャー大会にエントリーしているけど、辞退しようと思っている」

今後グランドスラムに出るかと聞かれたペールは、明確な答えを出すことができなかった。「これが最後のグランドスラムだとは言わないよ。モチベーションと欲求さえ戻れば、テニスはいつでもできると思っている。トレーニングではすごくいい感じなんだ。俺の心が本当に戻りたいと言うなら、すぐに戻ってくると思う。でも、“もう10年以上プレーしているんだからこれ以上は無理だ”ってなったら仕方ない。続けるかを決めるのは俺の心であって、身体じゃないからだ。これで終わりだとは言わない。だけど、こういう状況で先を見通すのは難しい。今はどうにもならない。気持ちさえ戻ってくれば、俺はきっといいテニス選手になれるさ」

ペールはこれまで3つのツアータイトルを獲得し、グランドスラムのシングルス出場はこれで46回目だが、ベスト8入りしたことはない。キャリア最大の勝利は2017年の「ATP1000 マドリード」の2回戦で、当時世界3位だったスタン・ワウリンカ(スイス)を破ったことだ。

(WOWOWテニスワールド編集部)

写真は「全仏オープン」でのペール
(Photo by Ibrahim Ezzat/NurPhoto via Getty Images)

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