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ウクライナ選手がベラルーシ選手との握手を拒否。アザレンカ「驚かなかった」

「全米オープン」でラケットタップを行ったコスチュク(右)とアザレンカ

現地9月1日に行われた「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月29日~9月11日/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、世界ランキング65位のマルタ・コスチュク(ウクライナ)が元世界女王のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)との握手を拒否した。英BBCなど複数のメディアが報じている。

「全米オープン」で3度ファイナリストになっている33歳のアザレンカは、今大会に第26シードとして出場しており、6-2、6-3でコスチュクを下して3回戦への切符を手に入れた。だがこの日、試合の内容や結果より注目を集めたのは、試合後に二人がネット際で握手を交わさず、代わりにラケットタップをしたことだった。コスチュクは恒例の握手をしないことを、事前にメールでアザレンカに伝えていたという。試合後の記者会見でコスチュクはこう説明している。「公に戦争を非難した(ロシアとベラルーシの)選手や、自分の政府の行動を非難した選手を一人も知らないわ。だから、彼らと握手することはできない。彼女のことは素晴らしい選手だと思っているわ。ただ、それは人としての彼女とはまったく関係ないこと」

2月下旬にロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、コスチュクがロシアやベラルーシの選手と対戦するのは今回が初めてだった。

一方のアザレンカはコスチュクが握手を拒否したことに「驚かなかった」と話しており、8月頭に行われた「WTA250 ワシントンD.C.」の1回戦でも当時世界77位だったデヤナ・イエストレムスカ(ウクライナ)に握手を拒否されたと話している。今回の件に関しても、「騒ぎ立てる必要はないと思っているわ。今は仕方ない。気にせず、自分のやるべきことをやるだけ。誰かに握手を強要することはできないわ。それは相手が決めること。それで私がどう感じたかなんて、今の世の中では大して重要じゃないわ。自分を慰める必要もない」とアザレンカは述べ、さらにこう続けた。

「申し訳ないけど、私がWTAの選手協議会で何をしているのか、彼女は知らないんだと思うわ。私と話したいという選手がいれば、私はいつでも応じるつもりよ。選手協議会のメンバーとして選手からのフィードバックに耳を傾けることは私の仕事の一部であって、私にとってマルタもほかの選手と何も変わらない。私は彼女のことを一人のテニス選手として、同僚として見ている。彼女がいろいろと困難な状況を経験していることはわかっているわ」

「誰かの助けになるなら、できることは何でもしたいと思っている。私は政治的な駆け引きやメディアとの駆け引きをするつもりはないし、そのためにここにいるわけでもない」

コスチュクは侵攻が始まった当初から積極的に発言している。4月には、数人のウクライナ人選手とともに、公に戦争を非難しないロシアとベラルーシの選手をATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子プロテニス協会)のツアーから追放するよう求めていた。

コスチュクはさらに、「全米オープン」開幕に先駆けて、ウクライナを支援するために行われたエキシビション大会「Tennis Plays for Peace(平和のためのテニス)」にアザレンカが参加することを強く批判し、結局アザレンカはメンバーから外れることになった。大会ディレクターから依頼されたことで出場を決めていたアザレンカは、「苦しんでいる人たちのための人道支援に参加することに何の迷いもなかった。参加することは私の決意を示すものだと思っていたわ。なぜそう受け取られなかったのかわからない」と、今回の記者会見で初めてその件について触れている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全米オープン」でラケットタップを行ったコスチュク(右)とアザレンカ
(Photo by Sarah Stier/Getty Images)

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