現地8月31日の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月29日~9月11日/ハードコート)大会3日目、男子シングルスでは第6シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が2回戦で姿を消した。大会公式ウェブサイトが伝えている。
前回大会でベスト4まで進んだオジェ アリアシムは、世界ランキング53位の20歳ジャック・ドレイパー(イギリス)に4-6、4-6、4-6のストレート負け。13本ものサービスエースを決めたものの、相手の倍以上となるアンフォーストエラーの多さ(41:17)が影響し、第2セット以降はブレークチャンスすら作ることができなかった。ドレイパーは「ウィンブルドン」に2回出場しているが、グランドスラムのそのほかの大会に出場するのは今回が初めてとなる。
イギリス期待の若手ドレイパーがお手本とする2012年大会のチャンピオン、アンディ・マレー(イギリス)も勝利。こちらは世界203位の20歳エミリオ・ナバ(アメリカ)を相手に第1セットを落としたものの、第2セットからは主導権を握り、5-7、6-3、6-1、6-0の逆転勝利を収めている。マレーが3回戦に進むのは2016年以来6年ぶりだ。
オジェ アリアシム以外のシード選手としては、前回大会で予選からベスト8まで勝ち上がったボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)が、第21シードとして臨んだ今回はラッキールーザーの世界112位コランタン・ムーテ(フランス)に敗れた。
また、1回戦で第10シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を破った元世界女王トレーシー・オースティン(アメリカ)の息子、予選勝者の世界303位のブランドン・ホルト(アメリカ)は、2回戦で世界66位のペドロ・カチン(アルゼンチン)に2セットアップから逆転負けを喫した。
オジェ アリアシムとファン デ ザンツフープを除いたシード選手たち、ディフェンディングチャンピオンで第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、第5シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)、第12シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スぺイン)、第13シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、第18シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)、「ウィンブルドン」準優勝の第23シードのニック・キリオス(オーストラリア)らはすべて2回戦を突破。そして、中国人として初の「全米オープン」に挑んでいる世界178位のウー・イービン(中国)は、世界104位のヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)にフルセットの末に逆転勝利、3回戦ではメドベージェフと対戦する。
また、この日から男子ダブルスもスタートしており、シード選手の多くが2回戦へと駒を進めた。そのうちの一組、第2シードのヴェスレイ・クールホフ(オランダ)/ニール・スクプスキー(イギリス)は、スティーブ・ジョンソン(アメリカ)/サム・クエリー(アメリカ)ペアを下したことで、シーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」への出場を決めている。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は「全米オープン」でのマレー
(Photo by Diego Souto/Quality Sport Images/Getty Images)
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