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ロシア選手3人が同時優勝「きつい1ヶ月を過ごして、私たちは怒っていた」

「WTA250 ワシントンD.C.」でのサムソノワ

ダニール・メドベージェフ(ロシア)、ダリア・カサキナ(ロシア)、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)、そしてリュドミラ・サムソノワ(ロシア)、ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)らをはじめとするロシア人とベラルーシ人のテニス選手たちは、近頃大会に参加するにあたって入国許可や出場許可を得る上で大変な困難に直面してきた。ロシアがウクライナに侵攻して以来、選手たちが繰り返し平和を呼びかけているのにもかかわらず、多くの国がロシアとベラルーシの選手にビザを与えることに厳しい制限を課している。

最も顕著であったのはロシアとベラルーシの選手たちが今年の「ウィンブルドン」への出場権を剥奪された一件で、これにより多くの選手が昨年の大会で得たランキングポイントを防衛できないこととなった。この一連の問題に関して、世界ランキング45位、23歳のサムソノワがこれまでの苦悩を明かした。スポーツウェブメディアSportskeedaが伝えている。

大会からの締め出しやビザの取得が困難になったことにより、最近試合に出られていなかったにもかかわらず、8月の第1週に行われた大会で3人のロシア人選手が優勝。メドベージェフは「ATP250 ロスカボス」の決勝でキャメロン・ノリー(イギリス)を破ってトロフィーを手にし、カサキナは「WTA500 サンノゼ」でシェルビー・ロジャーズ(アメリカ)を下して優勝を飾った。そしてサムソノワは「WTA250 ワシントンD.C.」の決勝でカイア・カネピ(エストニア)に勝利し、今季初タイトルを獲得した。

このロシア人選手の躍進に関してサムソノワは「私たちは皆、この状況についてとても怒っていると思う。これまで起きていたことを思えばこの1ヶ月は本当にきついものだったの。私たちには使える時間がたくさんあって、それを上手く活用できたんだと思う」と語った。

ロシア、ベラルーシ人テニス選手の間では、開催される大会に出場するための許可やビザが得られるのかが最後の最後までわからないことがほとんどで、大変な混乱があった。サムソノワもこれについて意見を述べ、大使館の女性がアメリカへ行くためのビザを取得するのを手伝ってくれたこと、そしてそれがなければ自分も足止めされていたであろうことを明かした。

「グラスシーズン中は、アメリカのビザを取得するのはとても難しいだろうとエージェントから言われていたわ。前のビザは7月で失効するものだったからね。だからここに来るのは難題だったのよ。たどり着けるかわからなくて、最終的に2週間前に取得できたわ。アメリカにいるある女性が助けてくれたから、それが決め手だったの」

先週、サムソノワは「WTA1000 トロント」のダブルスにマルチナ・トレビザン(イタリア)とペアを組み出場したが、初戦で敗退。シングルスではカサキナも1回戦でビアンカ・アンドレスク(カナダ)と対戦しストレート負け。そしてアザレンカはビザが下りずトロント大会出場を逃した。カナダのテニス協会は、この件に関して手続き上の問題であり国籍は関係ないと説明している。

一方の「ATP1000 モントリオール」では1回戦を免除された第1シードのメドベージェフが2回戦でニック・キリオス(オーストラリア)に逆転負けでタイトルの防衛に失敗。同じく1回戦免除で第5シードとして出場したルブレフも、ダニエル・エバンズ(イギリス)に敗戦となった。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「WTA250 ワシントンD.C.」でのサムソノワ
(Photo by Patrick Smith/Getty Images)

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