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ワシントン大会準優勝の西岡「トップ選手たちともプレーできると感じている」

「ATP500 ワシントンD.C.」での西岡(左端)とキリオス(右端)

「ATP500 ワシントンD.C.」に出場した西岡良仁(日本/ミキハウス)が、準優勝という好成績を残した。西岡はトップ40の選手を次々と退け、準決勝では世界ランキング8位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)にストレート勝利。2年ぶりとなるツアー大会の決勝の相手は、先日「ウィンブルドン」決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)相手に好ゲームを繰り広げたニック・キリオス(オーストラリア)だった。西岡はキリオスにストレート負けを喫し優勝トロフィーを逃したものの、ランキングポイントを300ポイント獲得し、約1年ぶりの50位台に返り咲いた。

決勝後に記者会見に臨んだ西岡が、キリオスとの対決や今後に向けての抱負を語った。

Q:今日の結果はあなたが望んでいたものではなかったかもしれませんが、全体的には素晴らしい1週間でした。どのように感じていますか?
西岡:そうですね、今日は大変な1日でした。2個目のトロフィー獲得にはなりませんでしたが、ベストを尽くしました。少し身体が疲れていました。

今日は、どうやってキリオスを倒せばいいのかわかりませんでした。でも、ベストを尽くして今日できることをやりました。その上で、彼のほうがいいプレーをしていたので、きつい日でした。それでも、この大会で決勝に進出できてとても嬉しいです。(2020年)「ATP250 デルレイビーチ」以来の、3回目の決勝でしたが、プレーできることにただワクワクしていました。

今週はとても楽しめた1週間でした。今は自信がついて、ランキングも上がるので、「全米オープン」でも自信を持ってプレーできます。

Q:今日は、両方のセットで早い段階でキリオスにブレークを許しました。彼のサーブのやり方もありますが、ブレークを許して後を追う形になると、攻略するのが難しいと感じましたか?
西岡:はい。それは僕のミスでした。僕は、自分のサーブをキープして、彼のサービスゲームでプレッシャーを与える必要があると考えていました。でも彼が僕のサービスゲームを早くにブレークしてしまうと、彼は自分のサービスゲームでプレッシャーを感じません。だから、僕のミスです。

2セットとも、僕の最初のサービスゲームで彼がブレークして、彼のサービスゲームが始まるという形でした。キツかったです。それが彼のサービスゲームを攻略できなかった理由だと思います。それに、彼はプレッシャーを感じずにとても良いプレーをしていました。僕のミスでした。

Q:なぜ、彼のサービスゲームを崩すのが難しいと感じたのでしょうか?
西岡:彼はビッグサーバーです。それと最も難しいのが、彼はセカンドサーブもファーストサーブみたいに打てるということです。だから、セカンドサーブでも僕が攻撃的にプレーできなかった。彼のセカンドサーブがファーストサーブみたいに来るんじゃないかと心配していたからです。

彼は100%入れるわけでは無いですが、それでも確率は高いです。ですから、セカンドサーブでもっと攻撃的にプレーする必要があったんですが、それでもファーストサーブみたいなセカンドサーブに気をつけなきゃいけませんでした。

彼のサービスゲームが、対戦していてちょっと厳しい部分でした。そうですね、一番厳しかったことは彼のサービスゲームだと思います。

Q:ツアー全体で見て、彼のサーブをどのように評価しますか?
西岡:彼はツアー一番のサーブを持っていると思います。いえ、サーブだけじゃないです、サービスゲームです。彼のサービスゲームをブレークするのは、ツアーでも一番難しいと思います。サーブだけなら、ライリー・オペルカ(アメリカ)とか…オペルカが一番だと思います。でもサービスゲームは違います。

ニックはフットワークもいいですね。グラウンドストロークもほとんどミスしません。プレッシャーがかかってもいいショットを打てます。クレイジーなことをする時もありますが、今日みたいにすごく集中できている時は、簡単なボールをミスしたりしません。

そうなると、彼のサービスゲームで僕はそこまで攻撃的にプレーできなくなってしまいます。ミスをしたくないですから。でも今日は、第1セットで彼はあまりファーストサーブを入れられませんでしたが、それでも彼のセカンドサーブで僕が攻撃的にプレーすることはできませんでした。セカンドサーブの時は、もっとボールを打ってラリーを続けようとしていたからです。

もしもっと攻撃的なプレーをしていたら、ウィナーを狙ったり、ネットに出たりしていたら、もっとチャンスがあったかもしれません。ですが、プレッシャーがかかっていましたし、リスクを取りたくありませんでした。少し安全にプレーしすぎたかもしれません。

彼はグラウンドストロークからのプレーもできますから、それは彼のサービスゲームで僕がすごくプレッシャーを感じた大きな理由でした。オペルカやジョン・イズナー(アメリカ)もグラウンドストロークが得意だけれど、キリオスほどではありません。大きな違いがあるんです。

Q:ニックのことは随分前からご存じですね。これまで何回も対戦してきました。今日は彼が集中していた、とおっしゃっていましたが、彼の今日の振る舞いや態度、集中力などは、これまでに対戦した時と違うと感じましたか?
西岡:そうですね。彼は素晴らしいシーズンを送っていると思います。「ウィンブルドン」では決勝に進出しました。その時に彼の今年の結果を見ましたが、彼は数少ない大会にしか出場していませんが、もし「ウィンブルドン」でポイントを得ていたら、もうトップ20くらいではないでしょうか。彼の今年の成績は素晴らしいです。だから彼はとても自信に満ちていると思いますし、数年前と比べて彼のメンタルも格段に良いと思います。

Q:試合中も違いに気づきましたか?
西岡:そうですね。今日は、彼も少し緊張していると感じましたが、彼は緊張すると試合にすごく集中する気がします。あまりプレッシャーを感じていないような時は、少し見せびらかしているような感じがしますが、今日は彼はすごく勝ちたかったと思います。なので、少し固くなっているような気がしました。

ですが、彼がそうやって少し緊張しながらプレーしている時に対戦するのはとても厳しいです。今日の彼は本当に集中していましたし、数年前に対戦した時と比べても、今日は全く違っていました。

Q:素晴らしい1週間を送られておめでとうございます。試合後のコート上でのインタビューで、テニスから引退することを考えたとおっしゃっていましたが、今週のような大会があるともっと続けたいと思っていらっしゃるでしょう。今回の結果を受けて、もっとテニスをプレーしたいと感じていますか?「全米オープン」までに、どの大会に出場する予定ですか?
西岡: 1回戦で敗退した「全豪オープン」の後にこのことについて話しました。記者会見で日本のメディアに話したのは、再びトップ50に入れなければ、再びツアー大会で優勝できなければ、キャリアを終えるか、テニスへの考え方を変えるかもしれない、ということでした。

この大会に出場する前はそこまでいい年を送れていませんでした。モチベーションが下がっていたのですが、今週は何が起こったのかよくわかりません(笑)。ここに来る前は、決勝でプレーできるなんて想像もしていませんでした。ですが、今は自信がつきました。今回みたいに、トップ選手たちともプレーできると感じています。

(今後は)「ATP1000 モントリオール」(カナダ・モントリオール/8月8日~8月14日/ハードコート)に出場して、「ATP1000 シンシナティ」(アメリカ・シンシナティ/8月14日~8月21日/ハードコート)には出場できませんが、「ATP250 ウィンストンセーラム」(アメリカ・ウィンストンセーラム/8月21日~8月27日/ハードコート)と、僕がツアーで一番好きな「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月29日~9月11日/ハードコート)に出場します。

今は、このまま続けていけると思っています。自己最高の世界48位も見えてきました。今回で54位くらいに行くでしょう。あとちょっとで、自己最高を更新できます。このまま前を向いて、ベストのキャリアを築こうと思います。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP500 ワシントンD.C.」での西岡(左端)とキリオス(右端)
(Photo by Maansi Srivastava/The Washington Post via Getty Images)

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