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ロシアとベラルーシ選手締め出しも考えた全米テニス協会、ナダルら参加のウクライナ支援イベント開催へ

「ATP1000 マドリード」でのナダル

アメリカテニス協会(USTA)が「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月29日~9月11日/ハードコート)でウクライナを支援するためのイベントを開催することや、ロシアとベラルーシ選手の締め出しを検討していたことを明らかにした。米テニスメディア Tennis.comなど複数のメディアが報じている。

USTAの幹部は、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)が「ウィンブルドン」からロシアとベラルーシの選手を締め出したように、「全米オープン」でも同様の措置を採ることを真剣に検討していたことを明かした。だが議論を重ねた結果、両国の選手を出場させる代わりに、大会期間中はウクライナへの支援を全面的に表明するという“第3の道”を選んだ。USTAの広報ディレクターはこう説明している。「選手たちが自国政府の決定に対して責任を負うべきでないと我々は考えました。同時に、人道的な理由から、ウクライナに対する意識を高めるために何かする必要があると判断したのです」

USTA は「全米オープン」に先立ち、ウクライナの独立記念日である8月24日にビリー・ジーン・キング・ナショナルテニスセンターで、スター選手によるエキシビション大会を開催する。現役選手の中からは22個のグランドスラムタイトルを誇るラファエル・ナダル(スペイン)をはじめ、世界ランキング4位のカルロス・アルカラス(スペイン)、世界9位のフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、世界13位のテイラー・フリッツ(アメリカ)、世界14位のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、女子では世界女王のイガ・シフィオンテク(ポーランド)のほか、世界7位のジェシカ・ペグラ(アメリカ)、世界11位のココ・ガウフ(アメリカ)、世界13位のレイラ・フェルナンデス(カナダ)がすでに出場を表明しており、レジェンドのジョン・マッケンロー(アメリカ)も参加する予定となっている。

また、元世界女王のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)が大会ディレクターからの出場依頼に応じている。ロシア、ベラルーシの選手の中から世界王者のダニール・メドベージェフ(ロシア)や世界8位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、世界6位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)や世界9位のダリア・カサキナ(ロシア)もあとに続くかが注目される。

USTAは「全米オープン」期間中にパートナー企業やファン、選手から200万ドル(約2億7000万円)を集めることも目標に掲げている。ウクライナ情勢がトップニュースとして扱われることが少なくなっている中でこれだけの寄付を集めるため、USTAは会場の至るところにウクライナの旗を飾ったりバッジを配ったりして視覚的に訴えることで、人々の意識を高めることを狙う。また、会場をウクライナ色に染めることで、中継カメラの映像や写真撮影の際にもそれが映り込むことになるため、ロシアやベラルーシの選手が活躍したとしても両国の政府がプロパガンダとして利用しにくい効果も期待できるかもしれない。

※為替レートは2022年8月10日時点

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP1000 マドリード」でのナダル
(Photo by Denis Doyle/Getty Images)

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