ニュース News

17歳選手が気分の悪くなったボールボーイを抱きかかえて介抱、さらに歴史を作る

2021年「全米オープン」でのシャン

8月の1週目にアメリカのレキシントンで開催された男子のチャレンジャー大会で優勝した17歳のシャン・ジュンチャン(中国)が、ボールボーイの窮地を救った。米テニスメディア Tennis.comが報じている。

当時世界ランキング642位のStefan Dostanic(アメリカ)と対戦した1回戦で、当時世界344位のシャンは第3セットで2-0とリードして第3ゲームに臨んでいた。そんな中、ベースラインに向かおうとしたシャンは具合の悪そうなボールボーイに気づき、「大丈夫か?」と声をかけながら駆け寄る。その男の子を支えながらコート脇に連れて行こうとしたところ、相手が気絶しそうだったため、シャンは自らその子を抱きかかえ、急いで日陰のある審判席の近くへと移動。この瞬間、観客からは拍手が送られ、解説者も「素晴らしいスポーツマンシップ」と称えた。その後もメディカルスタッフが到着するまでの間、シャンは水を用意したり、男の子の頭に氷を当ててあげたりしている。

その後、最終セットを取って1回戦を突破したシャンは、次々とシード選手を倒しながら決勝へと駒を進め、最後は第2シードで9連勝中だったエミリオ・ゴメス(エクアドル)をストレートで下して優勝を飾った。これによってシャンはチャレンジャー大会で5番目に若いチャンピオンに。彼よりも若くしてチャレンジャー大会を制しているのは、当時16歳10ヶ月で優勝したフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、17歳2ヶ月だったアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、ともに17歳3ヶ月だったカルロス・アルカラス(スペイン)とニコラ・クーン(ドイツ)で、シャンは中国人としては最年少の王者となった。

2021年「全米オープン」ジュニアで準優勝を飾っているシャンは、かつて南米の選手として初めて世界王者となったマルセロ・リオス(チリ)をコーチに持つ。今回のチャレンジャー大会初優勝によってランキングを大幅に更新、自己最高となる世界241位につけている。

同じ週には別の中国人選手の活躍もあった。イタリアのコンデノンスで開催されたチャレンジャー大会に出場していた当時世界197位のジャン・ジジェン(中国)が、ここ1ヶ月で3度目の決勝進出。2019年以来のタイトル獲得に3時間2分を要したものの、地元の人気選手で当時世界210位のアンドレア・ババッソーリ(イタリア)を相手に逆転勝利を収めている。現在25歳のジャンは2020年にキャリアハイとなる世界136位に到達した際に中国人選手としては最も高いランキングを達成しており、今回の優勝で世界161位に浮上したことで世界173位のウー・イービン(中国)を抜いて中国人選手のトップに立った。

(WOWOWテニスワールド編集部)

写真は2021年「全米オープン」でのシャン
(Photo by Sarah Stier/Getty Images)

WOWOWテニスワールド編集部

WOWOWテニスワールド編集部

facebook twitter

速報や最新ニュース、グランドスラム、ATP、WTAなどの大会日程と試合結果情報など、テニスのすべてをお届けします!

WOWOWテニスワールド

  1. Home
  2. ニュース
  3. 17歳選手が気分の悪くなったボールボーイを抱きかかえて介抱、さらに歴史を作る