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復活に苦しむ元全豪女王「ナダルやセレナでなければ毎日勝てるものじゃない」

「ATP250 アトランタ」エキシビションマッチでのケニン

今年3月の「WTA1000 インディアンウェルズ」で足に大怪我を負った元全豪女王の23歳ソフィア・ケニン(アメリカ)が4ヶ月以上ぶりにコートに戻ってきた。ケニンが明かしたこれまでの苦労や、これからの目指す先をWTA(女子テニス協会)公式ウェブサイトが伝えている。

復帰戦となったのは「ATP250 アトランタ」のエキシビションマッチで、対戦相手は現在急成長を見せている世界ランキング11位のココ・ガウフ(アメリカ)。試合は1-6、2-6で敗れたものの、ケニンは久しぶりの試合を「コートに出て競い合っているのは間違いなくいいものだったわ。でも、ある意味感情に飲まれてしまった気がする。少し圧倒されている感覚だったの。もちろんワクワクしていたわ。ようやく調子を戻しつつあるからね」と振り返った。

ケニンは2019年に3つのタイトルを獲得し、2020年には「全豪オープン」で優勝。当時21歳にして、1999年のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)以来最年少となるアメリカ人グランドスラムシングルス覇者となった。さらに「全仏オープン」では準優勝を果たし、この年グランドスラムで2度決勝に進出した唯一の選手となった。

しかしその後は病気や怪我、さらには8ヶ月のコーチ不在ということもあり結果が出ない時期が続いた。時には押しつぶされそうな重圧ものしかかったという。

「外からの重圧の方を強く感じたわ。私はベストを尽くそうとしたけれど、明らかに緊張に飲まれてしまうこともあった。グランドスラム決勝の後ではそれは普通のことだと何人かからか言われたわ。毎回勝つことを期待されているように感じたから、以前よりも自分自身にプレッシャーをかけてしまったの。それは非現実的なことよ。ノバク・ジョコビッチ(セルビア)やラファエル・ナダル(スペイン)、あるいはセレナのような選手でない限りね」

昨シーズンの滑り出しは5勝2敗と上々だったが、「全豪オープン」では2回戦で敗退。3月には父がコーチではなくなることを発表した。当時巻き爪に悩まされていたケニンは「全仏オープン」で4回戦まで進出し調子を戻したかに思えたが、その後は「ウィンブルドン」がこの年最後に出場した大会となり、早々にシーズンを終えた。

「小さな怪我がたくさんあった。そしてそれに対処しなければいけなかったの。ただこう考えたの。全てを解決して、2022年にオーストラリアで再開しようって。そうしたら、残念なことに別の怪我をしてしまった」

このインディアンウェルズ大会で負った足首の怪我は、3週間添え木を当てて、さらにもう3週間はギブスを必要とするほどの大怪我だった。昨シーズンよりも長い期間離脱を余儀なくされたケニンにとって、この期間は耐え難いものであった。

怪我を乗り越えたケニンはアトランタ大会のエキシビションマッチでコートに戻った後、「WTA250 ワシントンD.C.」にワイルドカード(主催者推薦枠)でツアー復帰。146日ぶりの公式戦で顔を合わせたのは20歳のカミラ・オソリオ(コロンビア)。結果は6-7(2)、1-6で敗れ、復帰戦を勝利で飾ることはできなかった。

それでもケニンは再びグランドスラムの頂点に立つという目標を持ち、前を見続ける。「(グランドスラムでの優勝は)私に大きなショックを与えたの。ただ動揺していた。何が起きたのか信じられなかったの。でも今は、“全豪オープン”は大昔のことのように思えるわ。再びグランドスラムのタイトルを獲得できると信じているわ。間違いなくね。その気持ちは今も昔も変わらないの。ただそこにたどり着かなければいけないだけよ。今は全てが100%の状態。自分にできることはやっている。その時は来るはずよ」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP250 アトランタ」エキシビションマッチでのケニン
(Photo by Adam Hagy/Getty Images)

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