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準優勝の西岡がトップ50目前!錦織は大幅ランクダウン

2021年「ATP500 バルセロナ」での錦織

ATP(男子プロテニス協会)は8日、最新の世界ランキングを公表した。昨年の「ATP500 ワシントンD.C.」でベスト4入りしていた錦織圭(日本/ユニクロ)は、180ポイントを失い順位を160位から297位へと落とした。錦織がトップ200を下回るのは2010年6月以来のこと。

今年の「ATP500 ワシントンD.C.」(アメリカ・ワシントンD.C./8月1日~8月7日/ハードコート)では西岡良仁(日本/ミキハウス)の活躍が目立った。西岡はノーシードながら、2回戦で第11シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)、3回戦で第7シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)、準々決勝で第16シードのダニエル・エバンズ(イギリス)、準決勝で第1シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と、4人のシード選手を跳ね除けて決勝に進出。

決勝では、「ウィンブルドン」で準優勝を果たし「今キャリアで最高のテニスをしている」と自信を見せるノーシードのニック・キリオス(オーストラリア)と対戦。西岡のサーブから始まった第1セットの第1ゲームでキリオスがいきなりブレーク。西岡も第6ゲームで1度チャンスを握るも仕留めきれず、キリオスがセットを先取。続く第2セットも、第1ゲームからキリオスがブレークに成功するという、第1セットと同様の展開に。このセット、ファーストサーブ後のポイント取得率が100%だったキリオスは、西岡に1度もブレークチャンスを与えない圧巻のプレーを披露。第9ゲームでは西岡にマッチポイントを2度しのがれるも、3度目で決めて6-4、6-3で勝利し、3年ぶりにワシントンD.C.大会を制した。

今季初、通算7つ目のタイトルを手にしたキリオスは、これまでを振り返るとともに喜びを語った。「感情的になっている。昨年自分がいた場所を考えると、信じられない変化だ。今日は良いエネルギーを持って試合に臨めた。ワシントンのコートは大好きだし、ここで何度もいい試合をしてきた。だから本当に自分自身に満足してる」

「俺はこれまで暗い場所にいたんだ。ここにたどり着くまでに多くの人に助けてもらったけど、自分でも辛抱強く継続して、辛い時期を乗り越え、このような大会で良いパフォーマンスを発揮し、優勝できるという強さを示すことができた」

キリオスは順位を26アップさせ37位に。2020年の「ATP250 デルレイビーチ」以来3度目の決勝進出で準優勝となった西岡は、96位から54位へ上昇し、キャリアハイの48位へと近づいている。またこの結果により、先週ダニエル太郎(日本/エイブル)に抜かれたばかりだった日本人トップの座に返り咲いた。

前回チャンピオンのヤニク・シナー(イタリア)は先週どの大会にも出場しておらず、500ポイントを失効し2ランクダウンの12位に。また同大会の予選には、ダニエル、綿貫陽介(日本/フリー)、望月慎太郎(日本/IMG Academy)が出場。予選を通過するも本戦1回戦で姿を消したダニエルと綿貫は、前者は1ダウンの95位、後者は8つランクアップして231位となった。予選2回戦で敗れた望月は2つ順位を伸ばし351位。

なお、キリオスはダブルスも制して2冠を達成。キリオス/ジャック・ソック(アメリカ)組は決勝で第4シードのイバン・ドディグ(クロアチア)/オースティン・クライチェク(アメリカ)組を7-5、6-4で下し優勝。キリオス/ソック組がタイトルを獲得するのは、2018年の「ATP250 リヨン」以来2度目となる。今季キリオスはダブルスで好調で、タナシ・コキナキス(オーストラリア)とのコンビで「全豪オープン」と「ATP250 アトランタ」も制覇している。

「ATP250 ロスカボス」(メキシコ・ロスカボス/8月1日~8月6日/ハードコート)の決勝では、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と前回覇者で第3シードのキャメロン・ノリー(イギリス)が対戦。先月この二人は、フランスのニースにあるムラトグルー・アカデミーで一緒にトレーニングを積んでおり、その時ノリーはメドベージェフについて「見るのが一番好きな選手」と明かしていた。

試合はメドベージェフが7-5、6-0で勝利し、今シーズン初優勝を遂げた。今大会での躍進によりメドベージェフは、少なくとも8月21日まで世界王者の地位を維持することが確定した。タイトル防衛とはならなかったノリーだが、シナーが順位を落としたことにより1ランクアップの11位に位置している。

ベスト4入りを果たした第2シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)は、9位をキープ。同じく準決勝まで勝ち進んだ第4シードのミオミル・キツマノビッチ(セルビア)は順位を3つ上げて35位となった。日本人では内田海智(日本/富士薬品)が予選を突破、本戦1回戦で第6シードのブランドン・ナカシマ(アメリカ)と対戦し、6-7(1)、2-6で敗戦するも、順位は175位から169位へと浮上した。

◇   ◇   ◇

【8月8日付最新ATPランキング】
順位(前週) 名前(国籍) ポイント

1. ← (1) ダニール・メドベージェフ(ロシア) 7,875
2. ← (2) アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ) 6,760
3. ← (3) ラファエル・ナダル(スペイン) 5,620
4. ← (4) カルロス・アルカラス(スペイン) 5,035
5. ← (5) ステファノス・チチパス(ギリシャ) 5,000
6. ← (6) ノバク・ジョコビッチ(セルビア) 4,770
7. ← (7) キャスパー・ルード(ノルウェー) 4,685
8. ← (8) アンドレイ・ルブレフ(ロシア) 3,710
9. ← (9) フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ) 3,490
10. ↑ (11) フベルト・フルカチュ(ポーランド) 3,015
11. ↑ (12) キャメロン・ノリー(イギリス) 2,985
12. ↓ (10) ヤニク・シナー(イタリア) 2,895
13. ← (13) テイラー・フリッツ(アメリカ) 2,860
14. ← (14) マッテオ・ベレッティーニ(イタリア) 2,430
15. ← (15) ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン) 2,245
16. ← (16) マリン・チリッチ(クロアチア) 2,085
17. ← (17) ライリー・オペルカ(アメリカ) 2,010
18. ← (18) ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン) 1,850
19. ← (19) グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア) 1,775
20. ← (20) ガエル・モンフィス(フランス) 1,615
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35. ↑ (38) ミオミル・キツマノビッチ(セルビア) 1,210

37. ↑ (63) ニック・キリオス(オーストラリア) 1,205

54. ↑ (96) 西岡良仁(日本/ミキハウス) 852

95. ↓ (94) ダニエル太郎(日本/エイブル) 558

169. ↑ (175) 内田海智(日本/富士薬品) 316

231. ↑ (239) 綿貫陽介(日本/フリー) 222

297. ↓ (160) 錦織圭(日本/ユニクロ) 160

351. ↑ (353) 望月慎太郎(日本/IMG Academy) 125

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「ATP500 バルセロナ」での錦織
(Photo by Quality Sport Images/Getty Images)

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