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ガウフ、中絶違法の最高裁判決に不満

「全仏オープン」でのガウフ

公の場で社会問題について発言することの多い世界ランキング11位のココ・ガウフ(アメリカ)が、アメリカの最高裁が下した中絶違法の判決に不満を示した。英BBCなど複数のメディアが報じている。

妊娠24週目までは女性に人工中絶をする権利があると認めた1973年の判決、「ロー対ウェイド」判決をアメリカの連邦最高裁が覆す判断を示した。今回の判決により、同国の各州には中絶を禁止する道が開かれることになる。ジョー・バイデン大統領はこの決定を「悲劇的な誤り」と表現しており、中絶に対する反対派と賛成派の溝がいっそう深まることになった。

そんな中、18歳のガウフは自身のTwitterで「判決にものすごく失望しているわ。悲しいことに、こんなことをしても中絶はなくならない。ただ、違法で危険な中絶が増えるだけ。私たちの国にとってとても悲しい日だわ。またしても歴史は繰り返すことになるなんて、信じられない」と悲痛な思いを綴った。ガウフはその後、「ウィンブルドン」の会場で行われた記者会見でも落胆を露わにし、「未来や今を生きる女性たち、それと、長年このために抗議してきた人たちが、この判決が覆るのを見なければならないことが残念でたまらない」と述べている。

「この決定は性と生殖に関する権利だけでなく、過去の人々が懸命に正そうとしてきたほかの事柄を覆すきっかけになるかもしれない。それでも私はみんなに声をあげてほしい。このことについてあまり落胆しないでほしいの。私たちには(物事を)変える力があるし、変化が訪れることを願っている」

アメリカで銃乱射事件が立て続けに起きた直後、ガウフは「全仏オープン」の準決勝で勝利した後で中継カメラのレンズに「銃暴力をなくして平和を」と綴っていた。また、今年の3月に自身が住むフロリダ州で、幼稚園から小学校3年生までの子どもに対して州立の学校で性的志向やジェンダー・アイデンティティに関して指導することを禁じる法案が認められた際にも、ガウフはその決定を強く批判している。

「自分のプラットフォームを最大限に活用することはすごく重要なことだと思っているわ。年齢を問わず、たくさんの人が私を見てくれているし、私の発言にも注目してくれている。だから、気をつけながら使うようにしているけど、自分が本当に気になることについては、意見を言う場として活用しているわ。実際にツイートしたり、インタビューで発言したりする際には、その前に必ずあらゆる情報を確認するようにしているの。自分の意見は心から思っていることでなければならないし、周りに流されるようなことはしたくないから」

「ウィンブルドン」のセンターコート誕生の100周年を記念する特別動画に起用されたガウフは、大会への思いも語っている。「(特別動画を)初めて見た時はこれまでのことを思い出して泣きそうになったわ。テニス選手としてだけでなく、私は今、大人へと成長している。そういう時は子どもの頃の夢を忘れがちよね。そんな時にあの映像は夢を思い出させてくれて、ここにいることに改めて感謝の気持ちを覚えたわ」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全仏オープン」でのガウフ
(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)

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