ダリア・カサキナ(ロシア)は最近ロシア人ブロガーが行ったインタビューの中で、同性愛者であることを公表した。これまでにも自身が同性愛者やバイセクシャルであると公表したテニス選手は何人かおり、そのうち最もよく知られているのはビリー・ジーン・キング(アメリカ)やマルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)らテニス界のレジェンド選手だ。現在、同性愛やバイセクシャルをカミングアウトしている選手は何人かいるが、そのうち5人の現役選手をスポーツウェブメディアSportskeedaが紹介している。
1:ダリア・カサキナ(ロシア)
世界ランキング12位のカサキナは、LGBTコミュニティの中で最も人気のある現役選手の1人であり、2021年にバイセクシャルであることをカミングアウトしていた。
最近のインタビューでカサキナは「クローゼットの中でずっと隠れて暮らすなんて無理よ。自分が心地良く生きられることが一番大事」と語った。カサキナの恋人は、2018年冬季オリンピックの団体戦で銀メダルを獲得したフィギュアスケート選手のナタリア・ザビアコである。Instagramでもツーショットを投稿するなど仲睦まじい姿を披露している。
2:サマンサ・ストーサー(オーストラリア)
ストーサーは最近のオーストラリア出身のテニス選手としては最高の選手の1人で、グランドスラムではシングルスとダブルスの両方で優勝を経験している。ダブルスの世界ランキングでは1位にも輝いた。
2020年7月にパートナーのリズ・アストリングさんが娘のジェネビーブちゃんを出産した際に、ストーサーは2人の関係を公表。新しく迎えた娘について「新型コロナウィルスによるロックダウン期間はあらゆる意味で難しいものだったけれど、個人的には人生で一番わくわくする幸せな時間になったわ。6月16日に、パートナーのリズが私たちの美しい女の子ジェネビーブを出産したの。慌ただしかったけれど、私たちはもう彼女のいない人生は想像もできない」と自身のInstagramに綴った。
ストーサーは今年の「全豪オープン」の後にシングルスを引退したが、ダブルスでは今も現役である。最近ではマシュー・エブデン(オーストラリア)と組んで出場した「ウィンブルドン」の混合ダブルスで決勝に進出している。
3:アリソン・バン ウィトバンク(ベルギー)
バン ウィトバンクは同じベルギー出身のテニス選手、グリート・ミネン(ベルギー)と交際していた。2019年の「ウィンブルドン」で、2人は共にダブルスでプレーした。バン ウィトバンクとミネンは昨年の「ウィンブルドン」でも女子ダブルスに出場し2回戦へと進出していたが、その後は破局。バン ウィトバンクは今年の「全仏オープン」で、新しい彼女がいることを明かしてる。
4:グリート・ミネン(ベルギー)
女子テニス世界96位のミネンは、バン ウィトバンクとの交際によって有名になり、2人は長い間テニス界で最も有名な同性カップルの1組であった。2人は2016年に交際を始め、2020年12月に婚約したが、昨年破局している。
ミネンは今シーズンITF大会に多く出場し、ツアーにも数回出場している。しかし、今のところ11試合に出場して2勝しか挙げられていない。最近では「ウィンブルドン」に出場し、初戦で第9シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)を破り2回戦まで進出した。
5:デミ・シヒュース(オランダ)
女子ダブルス世界18位のシヒュースが初めて自身の交際について明かしたのは2020年4月のことだ。シヒュースはこの時、恋人とボレーを連続100回続けるチャレンジをした動画をInstagramに投稿している。
現在28歳のシヒュースはダブルスで良いキャリアを築いており、WTA1000レベルの大会で4度の優勝を成し遂げている。今シーズンに入ってからは、デズレイ・クラブチェク(アメリカ)と組んで出場したシュトゥットガルト大会で優勝。また、同じペアで「WTA1000 マドリード」で準優勝を果たしている。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真はハンブルクでのカサキナ
(Photo by Alexander Scheuber/Getty Images)