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ズベレフ、全仏での怪我で「キャリアが終わったと思った」と語る

「全仏オープン」でのズベレフ

「全仏オープン」男子シングルスの準決勝中に足を負傷して以来ツアーを離れている世界ランキング2位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が、怪我をした直後の心境やリハビリの進捗について語った。英スポーツメディア EUROSPORTなど複数のメディアが報じている。

最終的に優勝したラファエル・ナダル(スペイン)と対戦した準決勝、ズベレフは第1セットを6-7(8)で落とした後、6-5で迎えた第2セットの第12ゲームで右足首を大きくひねり、そのまま棄権を余儀なくされた。のちに右足の外側の靭帯3本すべてを断裂したことが判明。ズベレフはすぐさま手術を受け、現在はリハビリに専念している。2013年にプロに転身した25歳のズベレフにとって初めての大怪我となるが、リハビリは順調のようで、定期的にその様子をInstagramに投稿している。とはいえ、完全に復帰するまでは厳しく長い道のりとなる。

「毎日がすごく長いんだ」とズベレフは今の状況を説明している。「朝早くから始めて、終わる頃には夜になっている。たくさんのトレーニングをしているけど、常に新しいメニューが追加されるんだ。足の治療、可動性の改善、強度と安定性の再構築に取り組んでいる。場合によっては、通常の歩行やランニングを一から学習し直すこともあるんだ。水中でのスプリント運動、トレッドミルや自転車でのトレーニングセッションを行っている」

リハビリにおいて焦りは禁物だとズベレフは語る。「プロのスポーツでは危険がつきものだし、日常生活を送っているだけでも危険に晒されることがある。僕とチームは問題が起きないよう、毎日集中して取り組んでいる。もちろん、できるだけトレーニングはしたいけど、やりすぎはよくない。自分の身体の声に耳を澄ませ、限界を知る必要があるんだ。これまでの僕はトレーニングでも試合でも、自分の力を最大限に引き出すことに慣れっこだったけど、いま限界を超えることは逆効果になりかねない」

足首をひねった直後、大声をあげて倒れると涙を流していたズベレフ。その瞬間は「キャリアが終わったと思った」と振り返っている。「足は動かないし、何かが折れたような音がしたんだ。その瞬間から恐怖を感じていた。とにかく僕にとってつらい瞬間だったよ。ラファとの勝負は今でもどっちに転んでいたかわからないと思っている。(決勝に進めていれば)キャスパー・ルード(ノルウェー)にも勝てたかもしれない。そうしたらグランドスラムタイトルを獲得して、世界1位になって、いろいろなことが達成できていた」

「こういうことは選べるものじゃない。テニスコートで怪我をしたのがせめてもの救いだよ。好きなことをやっていて負った怪我だから。それも世界最強の選手を相手に、大舞台でプレーしていた時にね」

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月29日~9月11日/ハードコート)が1ヶ月後に迫る中、復帰の目途は立っていないと話すズベレフだが、心強い仲間がいる。昨年負った手首の負傷により9ヶ月ほどツアーから離れていたドミニク・ティーム(オーストリア)だ。定期的に連絡を取り合っているという二人は2020年の「全米オープン」の決勝で対戦しており、この時はティームがフルセットの末に逆転勝利を収め、自身初のグランドスラムタイトルを手にした。「お互いに最高の状態に戻ることを目指しているんだ。僕はグランドスラムでのリベンジを果たさないといけないしね」とズベレフは話している。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全仏オープン」でのズベレフ
(Photo by Shi Tang/Getty Images)

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