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ヒューイット、キリオスをオーストラリアの「武器」として熱望

2020年「ATPカップ」でのキリオス

男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ」で、オーストラリア代表のキャプテンを務める元世界王者のレイトン・ヒューイット(オーストラリア)が、「ウィンブルドン」で初のグランドスラム決勝にたどり着いたニック・キリオス(オーストラリア)を代表チームに加えたい考えを明かした。英スポーツメディア EUROSPORTが報じている。

2016年からオーストラリア代表を率いているヒューイットは、今年3月4日と5日に開催された「デビスカップ・クオリファイアーズ」のメンバー選考の際、キリオスに代表チームでプレーするよう依頼をしていたが実現はしなかった。キリオスが最後に「デビスカップ」に出場したのは2019年11月。オーストラリア代表としては2020年の「ATPカップ」が最後となる。

ヒューイットは再びキリオスに代表チームでプレーしてほしいと強調し、「もし彼の予定が空いていて、チームのためにプレーしてくれるなら、僕たちはもっと強くなれる。彼はシングルスでも、ダブルスでも起用できる。そういった点もこの大会では重要になってくるんだ。その武器となるために、可能であれば彼にその一翼を担ってもらいたい」と述べた。

キリオスは今年、「ウィンブルドン」シングルスでの準優勝のみならず、「全豪オープン」のダブルスでは親友のタナシ・コキナキス(オーストラリア)とペアを組み優勝を果たしている。グランドスラムで結果を出している選手がチームに加われば、チームに良い影響をもたらすのは間違いないだろう。

「“ウィンブルドン”、そしてグラスシーズンを通しての活躍を非常に誇りに思うべき。彼の爆発力とゲームスタイル、そして持っている能力は誰もが知っている。彼はただ大会に出て、自分自身を信じ続けなければいけない」と、ヒューイットはキリオスの活躍を讃えている。

「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」は、9月13日より開幕。グループステージは4都市(ボローニャ、グラスゴー、ハンブルク、バレンシア)で行われ、勝ち抜いた上位2ヶ国、計8ヶ国が11月23日からマラガで行われる決勝トーナメントで争う。オーストラリア代表は、フランス、ドイツ、ベルギーと同組のグループCに属している。

「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」グループステージの組み合わせは以下の通り。(※[]内の数字はシード表記)

■グループA(ボローニャ開催):クロアチア[1]、イタリア、アルゼンチン、スウェーデン
■グループB(バレンシア開催):スペイン[2]、カナダ、セルビア、韓国
■グループC(ハンブルク開催):フランス[3]、ドイツ、ベルギー、オーストラリア
■グループD(グラスゴー開催):アメリカ[4]、イギリス、カザフスタン、オランダ

キリオスがオーストラリア代表として戦う姿を見ることができるのか、今後の選手選考にも注目していきたい。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2020年「ATPカップ」でのキリオス
(Photo by Mark Metcalfe/Getty Images)

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