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カラツェフとバシラシビリが八百長に関与?ドイツ公共放送が報じる

「ATP250 シドニー」でのカラツェフ

世界ランキングでトップ20に入ったことのある二人、元世界ランキング16位のニコラス・バシラシビリ(ジョージア)と元世界14位のアスラン・カラツェフ(ロシア)が八百長に関与していたとドイツの公共放送が報じた。伊ニュースサイト UBI Tennisなど複数のメディアが伝えている。

ITF(国際テニス連盟)が行った調査の詳細を入手したというドイツの公共放送ZDFによると、バシラシビリとカラツェフは、かつて指導を受けていたコーチのYahor Yatsyk(ベラルーシ)から意図的に試合の結果を変えるよう誘導されたことがあるとのことだ。Yatsykはバシラシビリとカラツェフが経済的にも成績の面においても苦しんでいた時期に、八百長を働く見返りとして金銭を提示したと報じられている。ZDFに情報を提供したと思われる東ヨーロッパ出身の匿名のコーチは、「Yatsykはいつも大金を所持しながらツアーを回っている」と話しており、お金に釣られやすい、心理的・経済的な問題を抱える若手選手を狙っているという。

ZDFはカラツェフが関与した可能性のある5つの試合に関する賭博データの流れを把握しているようで、そのうちの2試合は、彼がYatsykの指導を受けていた2018年から2021年までの間にフィンランドとカザフスタンで開催されたチャレンジャー大会で行われたダブルスの試合であることが特定されている。カラツェフは2020年の「全仏オープン」でもフランス警察から尋問を受けているが、当時はそれ以上の動きは見られなかった。今回取り上げられている不審な試合の中には先月行われた「ATP250 シュトゥットガルト」のダブルス1回戦も含まれており、この時カラツェフは当時ダブルス世界100位のジョナサン・エルリック(イスラエル)と組んで当時同25位のロハン・ボパンナ(インド)と同82位のデニス・シャポバロフ(カナダ)のペアに4-6、0-6で敗れている。

現在28歳のカラツェフは、2021年の「全豪オープン」に世界114位として予選から出場し、本戦では当時世界9位のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)や世界19位だったフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を退けて準決勝にまで勝ち進んだことで注目された。最後は優勝を飾ったノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れている。今年の2月には自己最高となる世界14位をマークしており、これまでに4億円以上の賞金を稼いでいる。だが、2011年にプロに転向しているカラツェフは、「全豪オープン」でブレイクするまでは10年近くにわたって世界100位以下の選手だった。また、2021年には元交際相手のSofia Dimitrieva(ロシア)が6件の八百長疑惑でインターナショナル・テニス・インテグリティ・エージェンシー(ITIA)から永久追放の処分を下されている。

一方、バシラシビリが疑われている試合の一つは、50万ドル(約6800万円)分の異常な賭けの流れが記録された2021年「ウィンブルドン」のダブルス1回戦で、バシラシビリはラドゥ・アルボット(モルドバ)と組んで逆転負けを喫している。30歳のバシラシビリはこれまでに5つのツアータイトルを獲得しており、2019年にキャリアハイとなる世界16位を記録。獲得した賞金は11億円以上に上る。2008年にプロに転向したバシラシビリもトップ100入りを果たすまでに7年近くかかっており、2013年から2015年にかけてYatsykの指導を受けていた。

なお、疑惑について両選手は否定。カラツェフは「僕は何も(ニュースを)聞いていないから、何のことを言われているのかわからない」と話し、バシラシビリは「こんなナンセンスに対してコメントする気はない。有罪と決まっていないことについて何度かき立てられるんだ?」と不満を示している。二人の八百長疑惑についてITIAとITFからのコメントは得られていない。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP250 シドニー」でのカラツェフ
(Photo by Steven Markham/Icon Sportswire via Getty Images)

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