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ウィンブルドン準々決勝でナダルに惜敗のフリッツ「初めて負けた後で泣きたいと思った」

「ウィンブルドン」でのフリッツ

「ウィンブルドン」において、勝利と悲劇の境界線は非常に薄い。テイラー・フリッツ(アメリカ)は同大会の準々決勝で、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)をあと一歩まで追い詰めたものの、勝利を掴むことはできなかった。試合後の記者会見でフリッツが語った内容を、米テニスメディアBaselineが伝えている。

現在24歳のフリッツは、自身初となるグランドスラムの準々決勝まで勝ち進んだ。ナダルが腹部の怪我を抱えていたこともあり、試合中は絶え間なくフリッツが有利に見えた。事実、ナダルは途中でメディカルタイムアウトを取った際にチームから棄権するよう忠告されたことを明かしている。

実は今年、フリッツは似たような状況下でナダルから勝利を手にしている。3月に行われた「ATP1000 インディアンウェルズ」の決勝で、肋骨にひびが入り上手く呼吸ができなかったナダルから6-3、7-6(5)で勝利。これによりフリッツは自信を得ていた。

しかし「ウィンブルドン」では、インディアンウェルズ大会のようにはいかず、第4セットと第5セットで一時は勝利にあと3ポイントまで近づいたものの、最後はナダルが3-6、7-5、3-6、7-5、7-6 (4)と逆転勝利を収めた。

試合後のインタビューでフリッツは「人生で一番辛い敗戦だと言える。試合が終わった後、その場に座っていて泣きそうな気分になったんだ。負けた後にそんな風に感じたことはこれまで一度もなかった。負けた後に泣けると思ったことなんてなかったんだ。このことからだけでも、今回の敗戦の痛みがこれまでのどんな敗戦の痛みよりも大きいと分かるよ」と胸の内を明かした。

敗北直後でまだ傷心していたのも仕方のないことであるが、躍進を遂げた「ウィンブルドン」での勝ち上がりの中で誇りに思うべきことは多くある。フリッツは準々決勝まで1セットも落とさずに駒を進めた。さらに前哨戦の「ATP250 イーストボーン」で3年ぶり2度目の優勝を果たしたことで、「ウィンブルドン」では優勝候補の1人と目されていた。

フリッツは今年の「ウィンブルドン」をこう振り返った。「一歩引いて見ると、良かったと思う。初めて準々決勝に進めたからね。僕は正しい方向に進んでる。これは素晴らしい成果だと思う。本当に嬉しいよ。でも僕は本当にこの試合に勝ちたかった。だから今は物事の良い側面に目を向けるのは難しい」

そして自身のSNSも更新し、「近づけば近づくほど、頑張れば頑張るほど、負けた時に痛みが大きくなる。僕は自分の持っているものを全て出したけど、まだもう少し必要なものがあるようだ。全ての愛とサポートに感謝する。少年時代のアイドルだったナダルと、“ウィンブルドン”のセンターコートで戦えて光栄だった。また練習に戻るよ。これはまだほんの始まりに過ぎない」と綴っている。

フリッツは今後、「ATP250 アトランタ」(アメリカ・アトランタ/7月25日~7月31日/ハードコート)に出場を予定している。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ウィンブルドン」でのフリッツ
(Photo by Visionhaus/Getty Images)

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