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キリオス、ウィンブルドン決勝で応援してくれたファンを批判

「ウィンブルドン」でのキリオス

「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月27日~7月10日/グラスコート)の男子シングルス決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れたニック・キリオス(オーストラリア)。キリオスが試合中に退場を求めた観客は彼のファンだったことがわかった。英スポーツメディア Sky Sportsなど複数のメディアが報じている。

「ウィンブルドン」でキリオスは得意のビッグサーブやトリッキーなショットで会場を盛り上げただけでなく、暴言や大会のルール違反などでも紙面を賑わせた。1回戦では試合中に差別的なことを言われたとして、試合終了直後にその観客の方向に向かって唾を吐いたキリオス。第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦した3回戦でも主審に暴言を吐いており、いずれも罰金を科されることに。世界ランキング56位のブランドン・ナカシマ(アメリカ)との4回戦と世界43位のクリスチャン・ガリン(チリ)との準々決勝では比較的落ち着いた様子を見せていたが、気性の荒さは決勝で再び表に現れることとなる。

初のグランドスラム決勝で冷静に第1セットをモノにしたキリオスだったが、第2セットから徐々にジョコビッチに追い込まれ始めると苛立ちを露わにし、その矛先を自分のチームや主審に向けた。そんな中、キリオスがサーブを打つ体勢に入ってからも声を出すなど、コートに近い観客席から応援していた女性の観客がキリオスの逆鱗に触れる。キリオスはその観客のことを「700杯くらい飲んでそうな女性」と表し、退場させるよう執拗に主審に訴えた。その際の言葉遣いが不適切だったとしてキリオスはコードバイオレーションを科されている。のちにその観客は32歳でポーランド人の弁護士と判明。メディアのインタビューに応じた彼女は、お酒は2杯しか飲んでいなかったと訴えるも、「本当にごめんなさい。私はただ彼を応援したかっただけよ。やりすぎてしまったかもしれないけど、良かれと思ってやっただけなの」と謝罪している。

また、この日のキリオスは自分のチームに対する八つ当たりも激しく、その態度は多くのテニスファンや関係者の反感を買っている。チームのボックス席と同じコートの側でプレーしている際にミスをすると、キリオスはチームに向かって怒鳴り散らし、「なんで何も言ってくれないんだよ」「俺のことはどうでもいいって言うのか?」「なんか言ったらどうなんだ!0-40だぜ!」などと叫んでいた。2000年代前半にダブルスの名手として6つのグランドスラムタイトルを手にしたレネ・スタブス(オーストラリア)は、キリオスの罵倒を「愛する人たちへの虐待」と表現した上で、「自分のチームが思い通りにしてくれないからといって怒鳴るなんて、みっともないにもほどがある」と批判している。

小さなロゴや1cm未満の縁取り以外は身に着けるものすべてを白で統一しなければならない「ウィンブルドン」の厳しいドレスコードさえも、キリオスは無視することがあった。試合開始前には白いテニスシューズに履き替えているものの、4回戦でキリオスは赤と白のエアジョーダンを履いてコートに入場した。そして、授与式でも終始赤いジョーダンのキャップを被っていたキリオスは、その姿でキャサリン妃からトロフィーを受け取り、オンコートインタビューや写真撮影に応じている。一部のテニス愛好家からは「恥知らず」「伝統への侮辱」などと批判される結果となった。

最終的にキリオスは準優勝の賞金として得た105万ポンド(約1億7100万円)の中から1万5000ポンド(約245万円)を罰金として支払っている。そんなキリオスは、決勝の後で姉のハリマさんや恋人のコスティーン・ハッツィさんといった親しい仲間たちとロンドンのナイトクラブで祝賀会を催し、話題満載な2週間を締めくくったようだ。

※為替レートは2022年7月12日時点

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ウィンブルドン」でのキリオス
(Photo by Julian Finney/Getty Images)

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