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ジョコビッチが21回目の優勝!キリオスを4セットで下す[ウィンブルドン]

「ウィンブルドン」でのジョコビッチ

大会最終日である現地10日に行われた「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月27日~7月10日/グラスコート)男子シングルス決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と世界ランキング40位のニック・キリオス(オーストラリア)が対戦。ジョコビッチが4-6、6-3、6-4、7-6(3)で勝利してグランドスラム21回目の優勝を果たした。試合時間は3時間。

「ウィンブルドン」4連覇に王手のジョコビッチは同大会で8度目の、グランドスラム全体では32回目の決勝。同31回のロジャー・フェデラー(スイス)を抜き、歴代単独1位に立った。一方、27歳のキリオスはこれまでグランドスラムのベスト8に2度進んだことはあるが、これが初めての決勝。

二人の過去の対戦成績はキリオスの2勝0敗。2017年に2大会連続で対戦し、いずれもキリオスが接戦をモノにしていた。

コイントスに勝ったキリオスがレシーブを選択したため、試合はジョコビッチのサーブからスタート。キリオスは序盤からドロップショットを適宜織り交ぜた攻撃を見せ、第5ゲームで15-40というチャンスを作る。最後はジョコビッチのダブルフォルトでキリオスが3-2とリードを奪った。キリオスが1ブレークアップのまま第10ゲームのサービング・フォー・ザ・セットをキープし、第1セットを取った。

第2セット第4ゲームでジョコビッチがギアを上げ、この日初めてのブレークチャンスを掴む。最後はコードボールでポイントを取り、3-1とした。このリードを守ったジョコビッチのサービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲーム、キリオスが左右に振られながらもジョコビッチの手の届かないところへ返球して0-30。会心のプレーにガッツポーズが飛び出す。そこからキリオスは4回のブレークチャンスを掴むも、ジョコビッチが結局このセットを奪い返す。セットを取りそこねたキリオスは苛立ち、陣営に向かって大声で叫んでいた。

第3セット序盤、ジョコビッチのサーブのタイミングで観客が大声を上げる場面が。その後、キリオスがサーブする際にも観客席から声が上がる。キリオスはサービスエースを決めてゲームをキープした後、自分にずっと話しかけてくる観客がいるとして主審に不満を訴えた。第9ゲーム、キリオスは40-0から5ポイントを続けて落としてしまいブレークを許す。ベンチに戻ったキリオスは再び陣営の方を見ながら、「なぜ40-0から落とすんだ?」と自分に向けて怒鳴っていた。結局このセットもジョコビッチが取り、セットカウント2-1とする。第3セット終了後、ジョコビッチがトイレ休憩を取った。

第4セットは互いにブレークポイントはおろか、デュースにも至らない形でサービスゲームをキープし合う。キリオスは6-5で迎えた第12ゲーム、ジョコビッチのサービスゲームで30-30とするがブレークできず、タイブレークに突入する。最初のポイントでキリオスがサーブに失敗し、いきなりのミニブレークを許す。しかしジョコビッチもショットをネットにかけて2-1。そこからキリオスが2つ続けて落としたことでジョコビッチが4-1とリードする。その後、5-1でエンドを変えたジョコビッチがラリーを制して6-1。チャンピオンシップポイントを得る。そこからキリオスが2つしのぐが、3つ目でキリオスのショットがネットにかかり、ジョコビッチが勝利。コートの芝を食べるというおなじみの行為で優勝を祝った。

優勝したジョコビッチは、これで「ウィンブルドン」優勝7回目。最多8度の優勝を誇るロジャー・フェデラー(スイス)に次ぐ7回の優勝を果たしたピート・サンプラス(アメリカ)に並んでいる。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ウィンブルドン」でのジョコビッチ
(Photo by Ryan Pierse/Getty Images)

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