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サンプラスに並びたいジョコビッチがキリオスと決勝で激突[ウィンブルドン]

「ウィンブルドン」でのジョコビッチ

ついに最終日を迎える「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月27日~7月10日/グラスコート)。大会14日目、男子シングルス決勝では第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と世界ランキング40位のニック・キリオス(オーストラリア)が対戦する。「ウィンブルドン」公式ウェブサイトが報じている。

男子のチャンピオンを決める戦いは、日本時間22時以降に開始予定のセンターコートの第1試合として行われる。35歳のジョコビッチはグランドスラムで20回の優勝を遂げており、そのうち6回が、3連覇中の「ウィンブルドン」でのものだ。今回4連覇を飾れば、「ウィンブルドン」最多8度の優勝を誇るロジャー・フェデラー(スイス)に次ぐ7回の優勝を果たしたピート・サンプラス(アメリカ)に並ぶことになり、ジョコビッチ自身もそれが今年の目標であることを開幕前に公言していた。

「ピート・サンプラスが“ウィンブルドン”で優勝した試合が、僕がテレビで初めて見たテニスの試合なんだ。ピートはここで7回優勝した…。僕も今年、それを実現できたらいいね」

近年グランドスラムで特筆すべき成績を残してきたジョコビッチにとって、この2022年はフラストレーションの溜まる展開だったろう。「全豪オープン」は出場すらできず、「全仏オープン」はラファエル・ナダル(スペイン)に敗れてベスト8。この「ウィンブルドン」で決勝進出を果たしたものの、8月29日開幕の「全米オープン」ではアメリカの入国規則が変わらなければプレーすることができない。その間に、ナダルに通算優勝回数で2つ上回られてしまった。

2021年は年間グランドスラム目前まで行き、「ウィンブルドン」がパンデミックで中止された2020年も、「全米オープン」で4回戦にて失格処分となりながらも、「全豪オープン」で優勝、「全仏オープン」で決勝まで勝ち進んだ。しかし、今年はこのまま「全米オープン」に出場できなければ、ジョコビッチにとっては2017年以来5年ぶりに、グランドスラムの複数大会で決勝進出という結果を残せないシーズンとなる。来年以降の「全豪オープン」出場も不透明な中、グランドスラム優勝回数を重ねることが最大の目標であるジョコビッチにとっては頭が痛いだろう。準決勝後、「優勝できるチャンスがあとどのくらいあるかわからない」と話していた彼は、今回の貴重なチャンスに全力で臨んでくるはずだ。

ジョコビッチとキリオスは2017年に2大会連続で対戦し、いずれもキリオスが勝利している。ハードコートで行われたこれらの2試合ではキリオスが合計39本ものサービスエースを決めるなどサービスゲームが好調だったこともあり、ジョコビッチにブレークチャンスを1回しか与えずに接戦をモノにした。

キリオスにとっては、この戦績に加えて、グラスコートが得意という好材料もあるが、懸念は今回の対戦がこれまでと違って3セット先取の5セットマッチであることだ。ジョコビッチは5セットマッチに絶対の自信を持っている。今大会の準々決勝で第10シードのヤニク・シナー(イタリア)に2セットを先取されながらも試合をひっくり返したが、彼が2セットダウンから逆転勝利を収めたのは7回目だった。ステファノス・チチパス(ギリシャ)を退けた昨年の「全仏オープン」決勝でもそうだったが、彼は劣勢になるとトイレ休憩で気持ちを切り替え、以降はまるで別人のようにプレーすることができる。

キリオスはアンダーサーブや股抜きショットのようなトリッキーなプレーが特徴で、3回戦でチチパスを苛立たせた主審への抗議が決勝で飛び出す可能性もある。ただし、これらが百戦錬磨のジョコビッチに通用するかは疑問だ。コート内外のことが気になって集中力が切れることも珍しくないキリオスが、鋼のメンタルを持つジョコビッチに勝つとしたら、シナーやチチパスが果たせなかったこと、ストレート勝ちを収めるというシナリオが最も確率として高いだろう。ジョコビッチは今大会前までのグランドスラムにおける勝率は87%(327勝47敗)だが、優勝できなかった直近10回のうち4回はストレート負けを喫している。キリオスはそのシナリオ実現のため、試合中に気に食わないことがあったとしても、その不満をプレーに昇華させるという、チチパスの試合で見せた姿勢を再び貫く必要がある。

「ウィンブルドン」27連勝中のジョコビッチは今回が8度目の決勝進出で、負けたのはアンディ・マレー(イギリス)にストレート負けを喫した2013年大会の1度だけ。ジョコビッチがここでの強さをあらためて証明するのか、初優勝を目指すキリオスが番狂わせを起こすのか。その答えはもうすぐわかる。

また、男子シングルスの決着がついた後は、同じセンターコートで女子ダブルス決勝が行われる。こちらは第1シードのエリース・メルテンス(ベルギー)/ジャン・シューアイ(中国)ペアと第2シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)/カテリーナ・シニアコバ(チェコ)ペアによる頂上対決だ。メルテンスは前回大会で別のパートナーと組んで優勝しており、2連覇まであと一勝としている。今回のパートナーであるジャンはこれが3度目のグランドスラム決勝。ジュニア時代からダブルスを組んできたクレイチコバ/シニアコバ組は、ペアとして2018年の「ウィンブルドン」を含めて4つのグランドスラムタイトルを手にしており、今回が6度目の決勝進出だ。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ウィンブルドン」でのジョコビッチ
(Photo by Shi Tang/Getty Images)

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